シンプルなぱんほど難しく シンプルなぱんが一番美味しい
それを教えてくれたのがカンパーニュ
バリエーションは幾通りもあるけれど
何も足さないほうが粉の香りを楽しめ和の食材との相性も良い
発酵した生地を出来るだけ傷めないように成型し
バヌトンという型に入れて仕上げ発酵
生地が傷んだら少し長めの仕上げ発酵
ガスが綺麗に抜けた生地は少々短めの発酵
発酵時間 焼成温度 クープ(切れ目)の深さを
触った生地の感触から判断するアナログスタイル
技量を駆使して頑張るという作業から
敢えて引き算のぱん作りはまるで難解なパズルのひもとき
一人で作るぱん時間は作り手であり
みんなで作るぱん時間には伝え手になる
作り手の手の温度と成型のスピードと力加減
それぞれに合わせて少しだけ足したり 引いたり
作り手と伝え手
それが優しいぱん作りへと繋がっていく
昨日のぱん 今日のぱん 明日のぱん
それぞれにみんな違ってみんな新しい
美味しいぱんと優しいぱん
作り手の気持ちを試されているような気がします