2016 07月 07日

美しいもの



能登の塗師 赤木 明登氏

今は有名作家さんになられて作品も入手困難になってしまった漆器たち

我が家にあるのは年季が明け 独立された初期の作品たち 

一般的な漆器と比べて派手さもなければ自己主張もしない

どちらかといえば大らかな日常使いの器に属しながら

どこか凛とした佇まいに惹かれる

もともと金彩が施された特別扱いの漆器は苦手

祖母から譲り受けた古伊万里の皿やギャマンや漆器も

昔は日常器として使われていたもの

わたしが育ったのは城下町の新潟県新発田市

あちらこちらに蔵を持つ家があったしお膳も漆器も普段使い

今のように高価になるなんて誰も想像しなかった

人それぞれに美しいものの基準は違うけれど

角の取れた佇まいの美しいものに心惹かれて

歳を重ねて 心持も まあるく まあるく 

ほんの少しの持ち物もまあるい物が多くなりました
エントリーの編集

Ready to edit this entry.















  削除