2017年7月16日 (Sun)

働き者のタイマー



初めて我が家にお越しくださった方々がびっくりされるこの光景

キッチンタイマー 18個

個々のタイマーにはぱん作りに必要な役割分担があり

奥にある上の物は主に食ぱんなど時間が掛かる物の焼成用

25分 30分 35分 40分 の2セット分

下の物は発酵時間が短いリッチぱんに使うもの

中には一個に二種類のタイマーがあるものも存在

これは発酵時間差の確認用

気温 湿度 によって毎回発酵時間が変わるので

5分〜10分の時間差調整用

手前にある4個はぱんの焼き時間に使用 10分 12分 15分 17分

こんなに沢山あるタイマーが1度に何個も鳴ってしまったら

どれが何用なのかわかりますかと

皆さんから時々質問されますが 。。。。。 それがわかるんです

頭でわかるというより身体に沁みついた

職業的「勘」とでも言いましょうか 不思議なものです

物作りは頭で覚えるより身体で覚えろといわれますが

確かに理屈ではない臨機応変を求められることが多い気がします

このタイマーほど働き者ではありませんが

暑さに加えてオーブンの熱

暑い日ほどぱん作りが楽しい元気な作り手です
2017-07-16 17:21 in | Comments (4) #

2017年7月12日 (Wed)

お水の話


先週に引き続きわんわんぱんの試作中

水分量の調整の続きは使用するお水選び

大まかに 軟水  硬水  アルカリイオン水 選び

軟水は日本の純ミネラルウォーター

硬水はフランスのエビアン

アルカリイオン水は自宅の還元水素水整水器の 低 中 高

粉と酵母と水分量は同じ条件で

五種類の水を使って 五種類それぞれの生地仕込み

超軟水使用の丸ぱん


純度の高い岐阜養老の天然水使用のミニ食ぱん

それぞれに一長一短あるものの

超軟水ぱんは生地がベタベタ過ぎて手粉を大目にしないと成型不可

焼き上がりも上に伸びずに横に広がりおせんべいのような形に

食感は少し硬め 捏ねる時間は短め

天然水使用のミニ食ぱんはべたつきも少しだけやわらぎ

麺棒で25cmほど伸ばしてくるくる巻いて型入れ

仕上がりもまずまず 硬さは丸ぱんに比べて柔らかな仕上がり 捏ね時間長め

どちらがいいのか見た目と成型のし易さに揺れる気持ち

生地をどれだけ傷めずに焼き上げることが出来るのかが最優先課題

まだまだわんわんぱんの試作は続く 。。。。 です
2017-07-12 08:54 in | Comments (4) #

2017年7月10日 (Mon)

わんわんぱん



親ばかな話ですが

今年9歳になる娘の華はほとんどの人語をわかっているようで

この子の前でめったなことは話せません

雨で散歩を止めたりすると恨めしそうな顔をしてまとわりつくし

美味しい袋のガサガサ音にはどこにいても猛スピードで目の前に参上

いまこの子が狙っているのは 「わんわんぱん」

先月から「無塩ぱん」の試作を試みていたのですが

体調不良で暫くお休み 。。。。。 を再開

以前師匠が糖尿病の方のために作っておられた「減塩ぱん&無塩ぱん」

その時はあまり気にも留めずに師匠の話を全部スルー

今思えばせっかくの勉強の場を与えられたのになんと愚かな弟子

今頃になって慌てふためいても後のまつり
 
材料は 岩手県産ナンブ小麦  天然水  ホシノ丹沢天然酵母 のみ

塩を使っていないので水分量の調節が重要課題

60% 58% 56% と2%づつ水分調整しながら試行錯誤

塩が入らないと生地が締まらないので成型の難度もMax 

実験ぱん作り

その試作の審査員が 華先生

けれど食いしん坊の華先生どんなぱんでもお気に入りのようで

サボっていないで早く作ってよ 。。。。。 のこの眼差し


出来上がったわんわんぱんは生徒さんちのわんちゃんにもお福分け

まだまだ道半ばのぱん修業

途中下車して娘のためにガンバレ 母さん
2017-07-10 08:45 in | Comments (6) #

2017年7月5日 (Wed)

重ねる暮らし



昨日のぱん

今日のぱん

明日のぱん

みんな違って面白い

自分の心が 晴れの日 も 曇りの日 も 土砂降りの雨の日も

目には見えないものを追いかけている暮らし

いつもいつもぱん生地に語り掛ける

ゆっくりゆっくり季を重ねて

見えない何かを感じようとする気持ち

捏ねあがった生地に気持ちを重ねて

手の感触頼りにぱん生地と向かい合う

作り手のささやかな願い

幸せにぱんになれますように
2017-07-05 16:58 in | Comments (2) #

2017年7月2日 (Sun)

あしあと


「初めてクープが開き、お教室での焼き上がりのようで嬉しくて
メールさせていただきました。
色が薄いのでまだまだですが良いお道具と共に頑張っていきたいと思います
これからもよろしくお願いいたします」



先月 福井県からお教室に来てくださった生徒さんから

届きましたメールと田舎ぱん画像です

16年程前にピッコリーノ 伊藤先生に手ほどきいただいて

余計なものを一切加えていないぱんに魅了され

以来独学でやってこられ基礎をしっかりやりたいと

キッチン工房 粉粉にご縁をいただきました

好きな道を目指して歩いてこられたお話や体験をお伺いし

同じくぱんの道を共に歩けることの素晴らしさを改めて嬉しいと思いました

「継続は力なり」

どんなに頑張っても終わりのない物作り人の歩く道

毎回 毎回 ぱん生地を前に途方に暮れた日々

自分の技量の未熟さや勉強不足を知れば知るほどへこんでばかり

でも共に手を携えて同じ道を歩けるお仲間がいてくださったこと

ゆっくりゆっくりこの道を歩いていこうという勇気のお福わけ

送っていただきました田舎ぱん画像は

好きな道をしっかりと歩かれていられる「あしあと」

誠実にぱんと向かうことの大切さを教えていただきました。
2017-07-02 19:10 in | Comments (4) #

2017年6月28日 (Wed)

企業努力



ぱん用のお豆を煮るのに使う圧力鍋

長年使用したWMF圧力鍋に替わって

半年前に我が家にやってきた電気マイコン圧力鍋

容量1.9リットルと小さいながら本当に働き者

昨夜 ひよこ豆の蜜煮を作ろうと取り出して

蓋を開ける際のつまみネジキャップが無くなっていることに気付き

本日 部品調達にカスタマーセンターに電話

結果はつまみネジだけの販売は行っていないという

困った 。。。。 

ところが折り返しのお電話で圧力がかかる部分は危険ですので

蓋をそっくり無償で新しい物に交換させていただきますとのこと

使用者のミスであり保証期間が過ぎていたにも関わらず

迅速な対応に顧客の信頼を大切にしている会社の企業努力を垣間見ました

何でも使い捨て時代の昨今

修理しても使いたいという顧客のニーズに対応できる会社が生き残れるんですね

これでやっとお豆さんを煮ることが出来ます

いつかまたこの圧力鍋が壊れてしまったら

迷わず同じ会社の物を買いたいと思います
2017-06-28 16:33 in | Comments (2) #

2017年6月25日 (Sun)

ゆるりゆるり


先週の月曜日から扁桃腺に始まり

その上肺炎球菌ワクチン接種との相性が悪く

発熱 めまい 頭痛

腕の腫れと痛みのオンパレード

1000人に一人という災難クジに当たってしまい

三日間で6本の点滴に抗生剤投与

さすがに気力だけでは完治せず

1998年にお教室を開いて以来はじめてお休みをしてしまうという大失態

まだ左手が痛みで思うように動かせないものの

抗生剤のおかげで熱も下がり体調もまずまず状態

何が辛いといってぱん作りが出来ないことが何より辛い1週間

本日ゆるり酵母作りから仕事再開



10年前 師匠から頂戴した酵母起こしに使う竹ベラ

落ち込んだり壁に激突したりした時に

そっと取り出して元気をいただく宝物

大丈夫 大丈夫

ゆっくりゆっくりでいいんだよ

自分を励ますおまじないです
2017-06-25 15:42 in | Comments (4) #

2017年6月18日 (Sun)

お掃除ロボ君


ぱん作りの前の一仕事

メニュー選び 段取り表作り  食材準備  器材準備 

そして 。。。。 お掃除と心の準備

仕事場の床を一回りモップかけ

その後の助っ人 

掃除機ロボ君 に 拭き掃除ロボ君

見張り役の管制官はさぼらないように監視中



恒温器の中のぱん生地もゆっくりゆっくり長時間低温発酵中

何種類もの生地を同時発酵中はそれぞれの恒温器の調整温度確認作業

そうこうしながら作り手の気持ちにもスィッチが入り

半日かけて発酵してくれた生地を前にひみつのおまじない

幸せって探すものではなく受け取るものなんですね
2017-06-18 21:37 in | Comments (2) #

2017年6月14日 (Wed)

ぱんスライサー



12年ほど使用のぱんスライサー

先日メーカーにメンテナンスしていただいて刃が少し歪んでいるとのこと

新しい替え刃に交換し付属の砥石で両面6回ほど研ぎ試しカット

5mm 〜 5cm の厚みまで対応

刃に油脂が付くのを避けるため

食ぱん 田舎ぱん カンパーニュ以外にはあまり使用しない

ぱんは食べるその都度カットしたほうがベストであっても

家庭用のぱん切包丁では薄くスライスは無理なので

この電動スライサーはとても頼もしい助っ人

普段はオーブン下のスライディング棚にスタンバイしていて

必要な時に引き出して大活躍

こんなところに隠れているんですね 。。。。

生徒さんたちもびっくりの隠れ場所

優秀なお道具は最高の助手さん

いつもいつもありがとうの気持ちでお手入れ

物作り人の大切な仕事のひとつです

2017-06-14 16:52 in | Comments (4) #

2017年6月11日 (Sun)

ご縁



福井の生徒さん作 田舎ぱんと葡萄ぱん


昨日の天然酵母ぱんレッスン

片道5時間かけて福井から(前日大宮でご宿泊されましたとのこと)

越しくださった生徒さん

16年前東京都町田市鶴川のピッコリーノのお教室に一度だけ伺ったことがおありで

その後いろんなぱん教室にも行かれたとのこと

それでもやはりピッコリーノのぱんの味が忘れられなくてずっと独学でやってこられ

HPでキッチン工房 粉粉を見つけてくださり

基礎からしっかり学びたいとお問い合わせをいただき

ご自分で焼かれた田舎ぱんと葡萄ぱんをお持ちになってお越しくださいました

町田市鶴川は足掛け6年新潟から通わせていただいたお教室

師匠の授業は厳しかったけれどわたしのぱん人生を変えてくれた懐かしい場所

16年を経て再び繋げていただいたご縁に感動でした

独学で焼かれたぱんは紛れもなくピッコリーノの味

毎月は来れませんがしっかり学ばせてください。。。。

好きなぱん作りの道を歩いてこられた笑顔は本当に素敵でした

こちらこそ本当にありがとうございました


他の生徒さんたちも思い思いのぱん作り

本日のランチ

ケールとブロッコリーと小松菜の冷製スープ
クスクスとツナのハーブ合え
お豆とクリームチーズのディップ
アイスコーヒー
バケットと田舎ぱん

ご持参いただいたぱんをみんなで試食&批評時間

美味しいで繋がった楽しい時間でした。


2017-06-11 17:29 in | Comments (2) #

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