2016年11月17日 (Thu)

忘れていた味



新潟のぱん屋時代のお客様から食用菊を沢山お送りいただきました

新潟では「かきのもと」と呼ばれ今の時期にしか食べることが出来ない郷土食

日高では食する習慣がないようでどこのスーパーでも見かけることもなく

すっかり忘れていた故郷の味

軸から花びらだけを抜き取り少量の酢を入れてさっと湯がき

お浸し 辛し和え 酢の物 白和え 天ぷら

新潟に居た頃はこの時期になると食卓が秋色に染まりましたが

郷に入れば郷に従え

山の物も海の物も少ない日高暮らし

そんな暮らしを気遣って新潟の方々が季節の物を

代わる代わる送ってくださり有難く思います

故郷の味を思い出してしみじみ幸せな思いに浸っています
2016-11-17 00:27 in | Comments (4) #

2016年11月13日 (Sun)

雑穀生活



新潟の米どころに育ってお米の良し悪しを叩き込まれたものの

ひと頃の玄米食ブームに乗って家庭用の精米機なるものを手に入れ

玄米 八分づき米 五分づき米 

精米で出た米ぬかはぬか床にと頑張った時期もありましたが

ぱん修業を志してから手に匂いが移るのがどうしても気になって

身体にいいとわかっていても玄米食は長続きしませんでした

近年は新潟米と美味しい水と16雑穀

毎日一合のお米と磁整水260㏄に雑穀大匙二杯

健康食ブームと言ってもすべての食べ物を自然食にできるわけでもなく

一日何品目とかタンパク質12点とか細かく神経質に暮らすのは大変

大切なのは季節の物を出来るだけ素材の持ち味を大切に調理する

素材の味を生かしきれば調味料はほんの少し味の補てん程度

一汁2菜+雑穀

無理なく食事で健康維持楽しんでます
2016-11-13 23:53 in | Comments (4) #

2016年11月10日 (Thu)

八珍柿



いつもお米を送っていだいている新潟の三根山農場 長津さんから

今年も沢山の八珍柿をいただきました

渋柿を焼酎につけて渋を抜く

大層手間暇をかけて作る新潟の味

長津さんちはお父さん お母さん 長津さんと奥さん

ご家族でお米や畑や牛、豚、山羊まで飼育している

新潟にいたころはお味噌作りや餅つきやハーブ栽培など

沢山のことを教えていただいたり美味しいものにもあずかりました

日高に転居後もお米やお餅など送っていただきお世話になりっぱなし

年末につきたてのお餅と干し柿をいただくと

今年も口福な一年だったと幸せに思えました


「父と母も年を重ね わたしも手が回らなくなったので

今年からお餅は作れなくなりました 申し訳ありません」のメール


妹と二人で淋しいねと言いつつもこれもまたいた仕方のないこと

思えば20年以上も美味しいお餅でお正月を過ごさせていただいた事

友人たちにもいつもお送りして喜んでいただけたこと

今年はとても淋しいお正月ですが気を取り直してガンバレわたしです
2016-11-10 00:48 in | Comments (4) #

2016年11月6日 (Sun)

メンテナンスから戻りました



先日 製造元に研ぎに出した包丁がピカピカに磨かれて戻ってきました

メンテナンス一本 1080円 送料会社持ち

買ってから10年以上もたっているのにこのアフターサービス 

いい物を製造する会社の誠意と作り手の自信

小さなところにまで使うお客の立場に立っている物作り

改めて新潟県燕市は洋物製造の町

世界に誇れる技術職人の凄さを感じました

届いた包丁の切れ味は新品の時と同じように使い勝手も申し分なく

まだまだこれから長く愛用できる一品に

大事に使いたいと思います


本日の粉粉ぱんは国産胡桃とオレンジピールを包んだリュスティック

ほんのり甘くて香ばしいお食事ぱん

ナンブ小麦に全粒粉20%を加えた粉の香りも楽しめるぱんに焼きあがりました
2016-11-06 23:50 in | Comments (4) #

2016年11月3日 (Thu)

極みの食ぱん



師匠が焼かれた極みの食ぱん

12年前わたしの人生を変えた一個のぱん

某学校のぱん&お料理の講師を7年間勤め

その学校の天然酵母ぱん教室の材料の選び方、指導内容

経営方針に疑問を持ちながら生徒さんを指導することが出来なくて

行く道も見えなく暗澹とした日々

そんな時 書店で出会った伊藤幹雄先生の著書

ホシノ酵母と国産小麦で作る「生きているパン」
ープロの技と知恵で必ずできる美味しい健康パンー

真っ暗な中に一筋の光を見つけ再び歩き出せる勇気をいただいた

新潟から東京の町田まで片道5時間 足掛け6年

ただひたすら美味しいぱんが焼けるようになりたいという思いで

師匠にご指導いただいた総ての基本はこの食ぱんが始まりでした

いま高崎で群馬県産小麦ダブル8号でぱんを作られておられる師匠ですが

この「極みの食ぱん」だけはナンブ小麦で焼き続けたいという強い思い

色んなご事情があっての群馬県産小麦使用

師匠はお会いしている間に何度も

ナンブ小麦でぱんを焼き続けなさいと繰り返しおっしゃった

その意味の深さをしっかりと噛みしめて食べた食ぱんの味

少しだけ涙の味がしたような気がします

2016-11-03 00:34 in | Comments (6) #

2016年10月31日 (Mon)

プチ遠足



お教室の生徒さんたちと高崎の師匠の所へ

いい加減なカーナビを頼りに高速道路をわたしの運転で95分

山名八幡宮の中にある古民家ベーカリー ピッコリーノ

八幡宮はちょうど七五三で大勢の晴れ着のお子さんたちで大賑わい

工房も沢山のお客様で大行列

わたしたちもその列に並んでお目当てのぱんを購入

それからお元気な先生ご夫妻にお目通り  

なんだか目的の順番が逆でした

ぱん作りのアドバイスをいただきながら

焼きたてのレーズンぱんとコーヒーをご馳走になり

あっという間の一時間

その後高崎市内のイベントでピッコリーノのぱんサンド出店とのことで

みんなでランチ目指して30分

ここでも行列に並んでチャパタサンドをゲット

風が強かったのでテント下で青空ランチ

心もお腹も満腹日和

帰りの高速は渋滞でしたがるんるん気分のプチ遠足な一日でした
2016-10-31 01:20 in | Comments (4) #

2016年10月27日 (Thu)

足し算 引き算



季節に合わせてぱんレシピ作り

足したり 引いたり 

作る生地に合わせて水分量の配合はまるでパズル

足して味を決めるのではなく

ぎりぎりまで引き算して粉の味を最優先

外国産小麦粉に比べて国産小麦はたんぱく質の含有量が少なく

粉が作られる産地によって水分量も違ってくる

粉粉ぱんは岩手県産のナンブ小麦のみ使用

他の粉とのブレンドは一切なし

お米と同じで小麦も多種多様

粉との出会いも一期一会

作るぱんによって仕込む生地も全部違ってくるので

物つくり人にとってはレシピは命であり財産

試行錯誤を繰り返す決して終わりのない世界

ぱん生地に叱咤激励されながら新しいレシピが生まれる

物つくり人の幸せは夢の欠片の寄せ集め

今夜もぱんこね器の回る音を聞きながら静かな夜時間です 
2016-10-27 00:36 in | Comments (5) #

2016年10月24日 (Mon)

日高の秋



夏が終わったと思ったら突然に秋がやってきて

短い秋に戸惑っていたら日高はそろそろ冬支度

秋の最後を飾るかのようにコスモスが咲き乱れる景色

ゆらゆら風に揺れながら

去りゆく秋を惜しむように花びらが風に舞う

日高は曼珠沙華で有名なので観光客も大勢訪れる

けれど人通りの少ない畑の片隅一面に

咲き誇るコスモスに足を止める人は少ない

日高暮らし三度目の秋

コスモス畑の風に吹かれて立ちすくむ

穏やかな景色に心癒される一日の終わりの幸せな時間

夕暮れ時は灯りが恋しい

明日も良い日でありますように
2016-10-24 01:09 in | Comments (4) #

2016年10月20日 (Thu)

メンテナンス



お教室を始めた16年前から使っているグローバル包丁

このたび研ぎ直しのために新潟県燕市の製造元に里帰り中

一週間から二週間かかるそうなので

その間この小さなペティナイフ一本で急場しのぎ

一週間に一度は砥石で自己流研ぎはしていたものの

二年に一度は本格的にプロのメンテナンス

綺麗に研がれ新品同様に戻ってくると切れ味も元通りに

2000年にお料理教室&ぱん教室を始めた際に

牛刀  菜切刀 刺身刀 出刃 ペティナイフ 

自宅用とお教室用とで全部で12本 

使い勝手のよい包丁にずいぶん助けて貰えました

引っ越しの際に 牛刀 ペティナイフ2本だけ残し9本はお嫁入り

今は総ての料理は牛刀一本メンテナンスしながら使ってます

吉田金属工業(株) グローバル包丁のメンテナンスのHPです。


最近我が家に仲間入りした焼きサンド網

シンプルな作り網ですがなかなか優れもの

色々挟んでホットサンド楽しんでます
2016-10-20 00:48 in | Comments (6) #

2016年10月16日 (Sun)

幸せ時間の作り方



夜眠りにつく前にひとり思うこと
明日の朝は何を食べよう 。。。。。 ささやかな楽しみ時間

本日の朝食
1.5斤の食ぱんを10枚に薄切りスライス
両面をカリカリに焼いてバター
バナナとヨーグルト 新潟県柏崎市ナンバーワンさんのコーヒー

子供の頃から 洪水 火災 地震 を体験しているので
食べ物がなくてひもじいということが身に染みている
こんな風に食べたいものが食べられるって最高に幸せなこと

幸せの度合いは人それぞれ
沢山の物に囲まれていても
冷蔵庫に沢山の食べ物が詰まっていても
人は必ずしも幸せとは限らない

身体も心も健康で一緒に楽しいを分け合える人たちがいてくれる
それがわたしの幸せの基準

幸せは考え方ひとつで変わってくる
回りの人たちから受け取る幸せ
自分で見つける幸せ
同じ生きるのなら楽しいことを考えて暮らしたい
それもわたしの幸せの度合い

遠い先の見えない何かを追いかけるより
目の前にある「今日」を大切にしたい
自分のご機嫌を沢山見つけて暮らしのものさしは自分で決める
大切なのはわたしがわたし以上になろうとしない事なのかもしれません


本日も我が家のキッチンは幸せの香り
新潟の生徒さんから 新潟魚沼産 特別栽培米をいただきました

新潟は地域によってお米の取れる時期が違う
栽培される場所の水によっても少しづづ味に違いが出てくる
大切に味わっていただこうと思います
2016-10-16 15:44 in | Comments (4) #

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