2015年10月28日 (Wed)

自分の居場所



なぜか子供のころから物作り人が大好きでした

ご近所に人工大理石の工場があったり布団綿を打ち直す場所があったり

同級生の家業がお豆腐屋さんだったり籠を編んで売っているお店だったり

学校帰りの道草は何時も決まってそんなお店を回ってました

やっていることはそれぞれに違うのに

何故か根をしっかり下ろして生きているそんな逞しさは同じ物作り人

そして一人一人の職人さんが自分の居場所で輝いている気がしました

いつか自分もそんな物作り人になりたいという根っこを作ってくれた人たちです

自分の居場所は自分で作るそれを教えてくれたのも物作り人

鉄砲玉のように話をしながら

手は休むことなく動いていたのは子供の目にも感動でした

決して華やかな世界でもなく傍目からかっこよく見えなくても

きらきら輝く眼差しはずっとずっと遠く見据えながら誇りをもって生きている

自分もそんな大人になりたかった

でもそんな物作り人には幾つになっても遥か遠い道のり

わたしのいるところはまだ梯子段の一段目 登っては落っこちるの繰り返し

遥か彼方の目指す自分の居場所に向かって一日一センチ

気の遠くなるような道を選んで歩いている気がします
2015-10-28 23:47 in | Comments (6) #

2015年10月26日 (Mon)

冬の贅沢



一日の終わりにちょっぴり贅沢なルームシューズに素足をいれる

大好きな新潟のお店 ストアー・ルームさん で昨年買ったもの

21センチの小さなわたしの足が中で少し泳ぐけれど

真綿で包まれているようなほっこりぬくぬく

眠る前のわずかな時間にしか足を入れないルームシューズだけど

ほんのひと時幸せの気分に浸らせてくれる特別なもの

贅沢ってそんな気持ちを大切に思っていることなのかもしれない


今日の幸せぱんはココナッツオイルを使ったオーガニックブルーベリぱん

甘さを極力抑えるとブルーベリーの香りと甘味がより一層引き出されて

温かい濃い目のミルクティーと一緒に軽食にぴったりのぱんになる

ぱん生地の配合を足したり引いたり季節に合わせて変えてみる

美味しいと思える配合に行き着くには足し算よりも引き算が相応しい

入れなくていいものは入れない 

シンプルであればあるほど手を加えるよりも素材の持ち味最優先

今夜もぱん生地に励まされている気がします
2015-10-26 00:01 in | Comments (6) #

2015年10月21日 (Wed)

湯たんぽ



突然にやってきた秋の寒さに湯たんぽが恋しい季節

二個の湯たんぽと春まで仲良し暮らし

一個は布団に入れて  

もう一個は日中膝にのせてヒーターの代わりに

なければ無いで暮らせるけれど

厚着をしたら動けないし  

エアコンに頼ると乾燥が怖い

電気カーペットはダニの温床になりそうでなおさら怖い

湯たんぽはそんな不安を払拭してくれる優れもの

北欧からやってきたかわいい湯たんぽに恋してます

2015-10-21 23:34 in | Comments (4) #

2015年10月19日 (Mon)

家仕事



今週はゆっくり家仕事時間

我が家には衣替えという習慣がなく

総てのものを出来るだけ簡素化&見える化に

三畳のクローゼット兼納戸は二人分の洋服を全部ハンガーにかけ

ハンガーに掛けにくい物は畳んで二段の棚に仕分けしてあるので

持ち物の何がどのくらいあるのかが把握できる

クローゼットの上は40センチの四方棚 

季節家電や来客用の布団など普段使わないもの置き場

此処も下から全部丸見えなので棚に収まり切らないものは潔く処分

あれやこれやと何時間もかけての整理は苦手なので

気が付いたときに少しづづ何分割かに分けて行うようにしていないと後が大変

家電やその他の使用説明書や保証書は雑多にまとめると探すのに途方にくれるので

キッチンのものはキッチンに  水回りのものはその要所要所に置くことで解決



暮らしのあれやこれやの覚書もあっちこっちに散らばると

ただでさえ忘れっぽい性格ゆえ探し物に時間ばかり取られるので

B6の情報カードにメモ書きしたものをファイリング

一年かかってやっと暮らしの全てが見える化に落ち着きました

それを維持できるように総ての持ち物に住所をつけて使ったら必ず元に戻す

少ない物で豊かに暮らせるように自分に課した約束事

小さな暮らしを楽しんでます


お教室の生徒さんから立派な国産松茸をいただきました

嬉しいやら恐縮やらですが三年ぶりのご対面 しばし飾って眺めています
2015-10-19 00:42 in | Comments (4) #

2015年10月15日 (Thu)

粉粉日和



10月12日は産んでくれた両親に感謝をする日

新潟の生徒さん 神奈川の生徒さん 日高の生徒さんから

プレゼントと温かいメールまでいただきありがとうございました

日高暮らしも1年7カ月

ようやく迷わずに行きたい所に行けるようになり

あちらこちらからお茶のお声をかけていただけるご近所さんも出来

粉粉ぱん持参でえっちらおっちらお天気のいい日はお外でランチ

家仕事もほっぽって糸の切れた凧状態

その分どこかで微調整

今夜も真夜中のぱん生地仕込み  温度 湿度 酵母さんの機嫌良し

午前二時半の一人時間 静かな静かな時間です
2015-10-15 02:44 in | Comments (5) #

2015年10月12日 (Mon)

名前のない道



能登の塗師 赤木 明登さん 

塗師としての作品も素敵ですが著書も手仕事に携わる人間の目で

暮らしの道具を作る職人感が溢れ大好きな作家さん

赤木さんの作る塗り物は本当に飾りっ気のないシンプルなものが多く

必要なものを暮らしの中から見つけ出した作品は我が家でも大活躍

物つくりに携わる人間の奥の深さ

人は名前のない道を希望だけを頼りにひたすらわが道を歩き続ける

ページをめくっては行きつ戻りつ読むたびに新しい風に吹かれる

赤木 明登さん 塗師 物書き

三谷 龍二さん 木工作家 物書き

安藤 雅信さん 器作家  物書き

大好きな人たちはみんな物を作り人

本を片手に物作り人に想いを寄せる秋の夜長です


今週の粉粉ぱんはオレンジピール入りクリームチーズぱん

バターの代わりにココナッツオイル使用

試行錯誤のぱん作り楽しんでます
2015-10-12 00:48 in | Comments (6) #

2015年10月8日 (Thu)

ぬくもり



新潟のぱん屋時代のお客様から

「寒くなりましたから身体を温めて幸せぱんを作ってください」と

お気遣いのプレゼントをいただきました

新潟を離れても忘れないでいてくださる沢山のお客様や友人たち

人のこころは眼には見えないけれど

見えない心で繋がっている温かなご縁

一個の粉粉ぱんが教えてくれた誠実に生きることの大切さ

ぱん生地と丁寧に向かい合って暮らすことの大切さ

沢山の優しさに触れるたびにわたしの目元はいつも土砂降りの雨です


10月10日 フランスから帰国した義理の弟の甥が

洋菓子店 PATISSERIE Yoshinori ASAMI  を東京巣鴨にOPENします

昨日 preopen 用のケーキを妹が届けてくれさっそく試食

プレーン生地にチョコを混ぜ旨味をリキュールで閉じ込め

トッピングにオレンジピールとざらめ糖とチェリー乗せたもの

お酒も飲めないくせにあまりの美味しさに厚切りをぱくり

酔っぱらって半日使い物にならないありさまでした
2015-10-08 00:37 in | Comments (6) #

2015年10月5日 (Mon)

メニューカード



ぱんのレシピはチャッチャと整理できるのに

大量のぱん教室のランチメニューカードの整理が追い付かない

それでも  このままではいけないと  止まったままの頭をフル回転

一般的に材料別順に明記するのではなく

面倒な決まり事を全く無視して使う順番に明記したオリジナルレシピカード

出来るだけ誰が見ても解りやすいように文字を省いた一行レシピを

メイン  スープ又はサラダ  デザートをB6の情報カードに集約

それを季節に合わせて月に二種類のメニューの組み合わせ

途中の居眠り&お茶時間のほうが長くて本命がなかなか進まないのが困りもの 

きっちりきっちりが苦手だから何事にも ゆるり ゆるり

まるで時刻表のない旅をしているみたい


仕事の合間のリクレーション

カセットコンロに網を乗せ これまた ゆっくりゆっくり ぱんを焼く

トースターや炊飯器がなくてもちっとも困らない事もわかったし

お湯を沸かすケトルも大きなすり鉢も必要でないことがわかった

なければないで知恵を絞って頭の体操

不便を楽しんでいる自分を新発見です
2015-10-05 00:22 in | Comments (2) #

2015年10月1日 (Thu)

蒸し器


我が家のキッチンで一番活躍しているのは18センチの小さな蒸籠

湯を沸かした鍋に卵を入れ上に蒸篭を乗せ 

一段目にお野菜 二段目には冷凍ご飯

10分後には 

ゆで卵 ほかほかご飯 温野菜が一度に出来上がる簡単朝食の完成です

日によってはぱんを蒸したり 残り物のシチューを深鉢に入れて蒸したり

時短&節約料理には欠かせない蒸篭は本当に優れもの 

特におすすめは  ぱんを蒸す こと

もっちりと粉の甘味が増してトースターで焼いたものとは一味違う

大人数の時にはお湯の入った鍋ごとテーブルに 30分はお湯の力で温かい

本日の蒸籠の中身はドライ無花果

お湯で戻したりすると甘味まで抜けてしまいがちなドライフルーツ

とろ火でゆっくり時間をかけて蒸すことによってしっとりふっくら

蒸した無花果を二晩寝かせてオレンジピールと無花果のミニバタールを作ります

日高は栗の季節もそろそろ終わり日本無花果が店頭に並ぶ秋を迎えています
2015-10-01 00:18 in | Comments (2) #