2017年12月31日 (Sun)

365日のしあわせ



今年も食ぱん作りに始まり食ぱん作りで終わります

ひとは抱えているものが多いと
それを無くすることの不安から必死で守ろうとする
根拠のない不確かな自信
手にしたものの価値

それが何かもわからないままに流されて
大切なものを見失いそうになって気がつくこと
目には見えているのに見ていなかったものの多さ

大切な人たちが教えてくれていた道しるべ
目の前にある小さな安らぎの大切さ
いま改めて思う年の瀬

「どんなに葉が風に揺れても幹がしっかりとしていたら大丈夫」
佐藤初音さんの言葉に勇気をいただいてます

ぱん生地に試されて
ぱん生地に癒されて
ぱん生地に慰められた365日

師匠がいつも言っておられたお言葉
「自分の都合でぱんを作るのではなく
ぱん生地に合わせて自分の都合を変えなさい」
耳にしていても真に心に届いていなかった

へこんだり 泣いたり 笑ったり 小さなわたしの足跡は
風に吹かれて消えていくけれど
両手に残っているぱん生地の温かなぬくもりは消えることはなかった
幸せなぱん作り人を夢見て一年を終わろうと思います

キッチン工房 粉粉に集ってくださいました沢山の笑顔
幸せな一年をありがとうございました
どうぞ良いお年をお迎えくださいますように
2017-12-31 09:50 in | Comments (4) #

2017年12月28日 (Thu)

年末のお買い物


年末の我が家の大惨事

毎日のように使っていた蒸篭が酷使に耐えかねて

底がすっぽり抜け落ちて使用不可に

これから年明けまで使用頻度も多いのに 。。。。。

大急ぎで代替え品探しにおおわらわ

三代目もやはり照宝の桧木の蒸篭

しっかりとした作りは見惚れてしまうほどどっしりとした風格蒸篭

お値段以上の働きをしてくれるキッチンの番頭さん

これで暫くはほかほかのお野菜やぱんを蒸すことが出来て一安心

壊れるときは連続するので

後は何事も起こりませんように 。。。。祈り

2017年もあと4日

今年もぱん作りに明け暮れた幸せ時間を振り返っています
2017-12-28 00:21 in | Comments (2) #

2017年12月24日 (Sun)

4度目の冬



新潟から日高に転居して4年目の12月

師走とも思えないほどのんびりゆっくりの土地柄

寒いけれど陽の射す午後は出来るだけ歩いて用を足す

ときどき立ち止まって空を見上げると

雲ひとつない青空

見とれて足が前に進まない

急げば10分とかからない郵便局までの道のり

道草が何より好きなわたしの事

気が付けば40分以上も経過

その日暮らしの長閑な日高時間です


東京巣鴨 「ヨシノリ アサミ」 の今年のクリスマスケーキ

見た目の華やかさに比べて

甘さを抑えたちょっぴり大人味のチョコレート使い

ストレートティーと共にお茶の時間

フランボワーズと濃厚なチョコレート

目と心にも美味しいクリスマスイブの夜でした
2017-12-24 23:36 in | Comments (2) #

2017年12月20日 (Wed)

幸せのかおり



福井からレッスンに来てくださる生徒さんから

越前水仙の宅急便

大きな箱を開けると50cmほどの水仙の花束

水切りをして琺瑯のピッチャーに

清々しい水仙が運んでくれる幸せの香り

粉粉ぱんが紡いでくれたご縁に感謝です


長年使ってきたガス用バウルー焼きサンド器が不調気味

電磁調理器で使えるものをと随分探して見つけた

家事問屋のIH仕様のホットパン

これでガスボンベコンロがなくても

毎日美味しい焼きサンドが作れます

きんぴら焼きサンド

 ポテト焼きサンド

  カボチャの煮物マッシュ焼きサンド

そのほか冷蔵庫にあるお惣菜で作る朝食焼きサンド

たっぷりお野菜で耳までカリカリの焼きサンドの完成です
2017-12-20 19:55 in | Comments (2) #

2017年12月17日 (Sun)

無塩ぱん



塩の入らないぱん作り

最初はマルチーズの娘 華のための試作ぱん

水分を48%から70%まで50㏄単位で試行錯誤

水分が少ないと固いぱんになるけれど形作りは容易に

水分が多いと柔らかなぱんになるものの

手では触れないくらい柔らかな生地に

作りながらだんだん楽しくなってどれだけのぱんの山を築いたことか

無塩ぱん作りから見えてきた楽しいわくわく

わんわんぱん作りから

塩分を制限されている方にも安心して食べていただけるぱん作りへ

塩分控えめぱんではなく

敢えて塩を引くことで美味しいを見つける

作り手は酵母の発酵力を信じて見守るだけ

粉  天然水  ホシノ丹沢天然酵母 のみのぱん

手を加えなくていいものには加えない

足さなくていい材料は足さない

水分が多い生地は

手粉をどんなに多く振っても形にすることは難しい

ならば形を作らなくていいぱん作りをすればいい

粉を捏ねてから12時間

長時間低温発酵の生地を発酵箱から直接天板に流す

60分の二次発酵後そのままオーブンで焼成

出来るだけ生地に負担をかけずにストレスフリーの無塩ぱん

夢の欠片

暮らしに寄り添ったゆっくりゆっくりなぱん作り時間です
2017-12-17 22:04 in | Comments (2) #

2017年12月13日 (Wed)

受け取る幸せの多さ



朝の室温7℃の寒い朝

雨戸を開けると

南向きの窓から仕事場をキラキラ輝かせる陽の光の贈り物

時には

蒼い空とゆっくり流れる雲だったり

頬をかすめる風の感触だったり

届いたコーヒー豆の箱から漂う豆の香りだったり

夜見上げる月の美しさに見惚れる時間だったり

毎日色んなところから受け取る暮らしの恵み

先の見えない何かに怯えるよりも

いま目の前にある小さな幸せに浸る時間がなにより優先


新潟の友人から本日の美味しい宅急便

豆餅  蓬餅  白餅  車麩  豆菓子

暮らしの中の小さなひとこま

幸せな形で彩られるように

通り過ぎる大切なものを見過ごさないように

優しい気持ちでぱん生地と向かい合えるように

小さな暮らしの小さな気持ち

何があっても大丈夫

大切な人が教えてくれたおまじないの言葉です
2017-12-13 09:21 in | Comments (2) #

2017年12月10日 (Sun)

ワタの実リース



今年も 東京世田谷の花屋 花子さんから

「ワタの実リース」が届きました。

ワタの実
ストエベ
シースター
ヤシャブシアイスランドモス
リストニアのボタン

見ているだけで

真綿のようにほっこり優しい気持ちになります


花子さんから届くお花は

寄せ植えも リースも ブリザーブドフラワーも

使用している素材はシンプルなものばかり

お花から伝わってくるのは  

物つくり人にとってなにより大切な 「優しさ」という贈り物

決して華美でもなく

自己主張することもなく

ひっそりと見る人の心に寄り添ってくれる

作る人が幸せでなければ

幸せなものは生まれないこと

物つくり人の原点に立ち返ることの大切さを教えてくれる

ぬくぬく温かな師走のひとときです
2017-12-10 16:11 in | Comments (4) #

2017年12月6日 (Wed)

フランスパンレッスン



ナンブ小麦80%にオーガニックライ麦20%を加えたフランスパン

水分57%といつものぱんより水分が少しだけ多め

この時期の発酵は温度管理に気を使うけれど美味しいぱんになってくれる

一般的に焼きたてのぱんが美味しいと思われがち

食ぱん フランスパン レーズンぱんは

焼きたてよりも暫く時間を置いたほうが粉の香りが引き立つ

外国産の小麦に比べて

日本の小麦はたんぱく質の含有量が少ないので

焼いた後もふんわり感が持続可能

キッチン工房 粉粉で使用している主な粉は岩手県産のナンブ小麦

中力粉に近いので出来るだけあまり手を加えないお食事ぱん向きの粉

その日の湿度に合わせて粉を振ったり振らなかったり

クープ(火通りを良くするためにいれる切れ目)も少しだけ浅めに短く

フランスパン作りが初めての生徒さんもきれいな焼き上がりに歓声の声

粉と自然水と自然塩と酵母のみ

使わなくていい副材料は使わない

たたみこむ回数も出来るだけ少なく

手を加えなくていいものは極力シンプルな成型に

粉とホシノ丹沢天然酵母の発酵力を最大限に生かした作り方

それがピッコリーノ式ぱん作りの原点の気がします

2017-12-06 13:28 in | Comments (2) #

2017年12月3日 (Sun)

朝食ぱん


仕込みが始まるとゆっくり食事作りが出来なくなるので

時間が空いた時に良く作るのがミニピザぱん

ピッッア専門店のように薄い生地ではなく

あくまでも食事用ぱんなので

生地もお野菜もチーズもたっぷり

食事としてもバランスも良く 。。。。のつもりぱん





マスタード 玉ねぎ ツナ of シラス 

塩、コショウ ミニトマト チーズ入り

砂糖 バター を使わないシンプルな生地なので

沢山作って冷凍保存

自然解凍して少しだけ温めるとチーズが解けるので

スープ サラダ があれば忙しくても時短朝食

怖いのは 。。。。。 食べすぎですが。
2017-12-03 19:47 in | Comments (4) #

2017年11月29日 (Wed)

幸せを纏う



使い慣れた鍋を使って地元で収穫されたもので作るお惣菜

優しい素材で作られた手紡ぎの綿の仕事服

履きなれた靴を一年に一度修理を施して履き続ける

どれも高価ではないけれど心に優しい物ばかり

歳を重ねて

割れることを心配しながら使う重い食器も

大きな煮込み鍋も

沢山集めたリネンのテーブルクロスにキッチンクロスも

小さな暮らしには不必要だった

本当に好きな物だけに囲まれて暮らすには

好き と 必要 との境界線が難しい

ほっと心を和ませてくれる

好きという幸せを纏ういまの暮らしのかたちです
2017-11-29 23:35 in | Comments (4) #

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