2017年10月22日 (Sun)

小さな幸せ



一日の終わりに

毎日 一ページづづ読む

ほっと心を和ませてくれるおーなり由子さんの本

365日 その日その日のページをめくる


心が晴れの日も雨の日も

ほんの数行の文字が心を優しく包んでくれる

何気ない暮らしのかたち

読む人の心を打つ言葉

何処かでぱん作りに繋がっていく

誰のためでもなく

何のためでもなく

いまこの時間を

大切に過ごすことが最優先な暮らしです
2017-10-22 18:30 in | Comments (2) #

2017年10月18日 (Wed)



日暮れが早くなり

灯りが恋しい季節

若い頃は何の考えもなしに過ごしていた時間

歳を重ねて

同じことをやっているのに

何か 何処か 違う

やらなければならないこと

決めなければならないこと

一つ一つにブレーキがかかる

ずっとずっと長いこと走り続けて

立ち止まるとまた立ち上がることが出来なくなってしまうような

不安をたくさん抱えて

それでも歩き続けなければならなかった

寝る間を惜しんでぱん生地を捏ね

やってもやっても答えが見つからないぱん修行

そんな時間が今はとても懐かしい

いまは少し立ち止まって振り返る時間

昨日 今日 明日

ぱん生地はいつの日も同じではない

時には手厳しく 時には慰められ 時には癒された

小さな灯りの下でくるくる回転するぱん捏ね器を作動しながら

幸せなぱんになれますように

そっと呟くおまじないの言葉です
2017-10-18 21:14 in | Comments (4) #

2017年10月15日 (Sun)

嬉しいサプライズ



12日の午後

「お誕生日のお祝いにいま日高に向かっています」

神奈川の生徒さんから突然のメール

バースディケーキのサプライズご持参のにわかレッスン

新潟でのお教室に5年間通って下さり

神奈川に転居後も時々日高までレッスンに来てくださる生徒さん

久しぶりの再会に話が弾んで気が付けば夜も更け

最終の列車でご帰宅に

頂戴したケーキもなんだか涙交じりの塩味に

ちょうど仕込んであった生地を使ってバターロール作り

「仕事で疲れたときも
人間関係で落ち込んだ時も
粉粉ぱんが癒してくれました」

そんなお言葉をいただくたびに

ぱん作り人で本当に良かったと心から思います

嬉しい時も 悲しい時も

人は心を温めてくれるものがあれば頑張れる

そんな幸せぱんの作り手になりたい

駅で見送るほうも 見送られる方も

ぬくぬく温かな時間の贈り物

粉粉ぱんが紡いでくれた温かなご縁時間の一日でした
2017-10-15 23:29 in | Comments (2) #

2017年10月11日 (Wed)

温かな贈り物



ぱん屋時代のお客様から

誕生日のお祝いにA0さんの

綿100%ストールの贈り物をいただきました

「寒くなりましたので暖かくしてお過ごしください」

とお手紙を添えてくださいました

新潟のデパートで良く立ち寄っていたA0さんのショップ

ほっこり柔らかな天然素材を使ったものが多く

麻素材とはまた違った優しい肌触り

本当に良い物はここまで丁寧に手をかけて作られている物なのだと

その手触りに感動したものでした

品質が確かな分お値段も簡単には手を出せないものも多く

少しづづ手に入れたいと思える大人品質

送ってくださいましたY様のお気持ちと

頂戴したストールの温かさ

粉粉ぱんが紡いでくれた温かなご縁に感謝し

願うことはたったひとつ

食べてくださる方にぬくぬく心が温かくなっていただけるような

幸せぱん作り人になれますように。
2017-10-11 23:46 in | Comments (2) #

2017年10月8日 (Sun)

目には見えないもの



ナンブ小麦に全粒粉20%配合した田舎ぱん

ナンブ小麦100%のぱんに比べてどっしりと重さのあるぱん

全粒粉を加えすぎるとパサパサになって口当たりが悪くなり

少なすぎると香りが飛んで味気ない

作り手の思惑で気ばかり先行してしまうと

大きなしっぺ返しを受けることになる

力試しのような手ごわいぱんです

生地を捏ねる前に粉のダマをしっかりと取ってサラサラの状態にし

粉と水と酵母と塩だけで作るお食事ぱん

作り手に課せられた最重要課題は

いかにぱん生地にストレスを与えないように焼き上げるかにかかっている

何事も過ぎたるは失敗の元

ゆっくりゆっくり発酵の長時間低温発酵法

捏ね  発酵  成型  焼成

総てが上手く行ってくれれば幸せなぱんに

作る過程でどこかで気を抜いてしまうと悲しいぱんに

心が揺れるとそれがそのままぱん生地に伝わるような

作り手の気持ちを映し出すような白生地ぱん

心を まぁるくまぁるく 自分と対峙して向かい合うぱん

そんな緊張感がなにより大切な時間

いつもいつも初心に戻ることの大切さを教えられる田舎ぱんです
2017-10-08 23:31 in | Comments (2) #

2017年10月4日 (Wed)

本日のおやつ


日暮れ時が早くなり

朝晩すっかり寒くなった日高の秋

ぱんの新メニューを考案しながら過ごすゆるり時間

B6の情報カードに並ぶ配合表の数字

思考力に行き詰まるとしばしお茶の時間

本日のおやつは珈琲とあんぱん

一服時間がついつい長引き考えがあちらこちらに飛ぶのも困りもの

気持ちを切り替えてもう一仕事です

先日 料理研究家の土井善晴氏が テレビ番組 美味探訪の中で

「シンプルな料理とは手を加えないというのではなく
ひとつひとつその食材の持ち味を見極め、いかにそれらを生かし切るか
見えないところに心配りをし
滋味ながら食べる人の心を豊かに満たすことに全力を注ぐ
そんな謙虚なお料理を作れる人を名料理人と呼ぶのだと思います」

と話しておられました。

各々 携わる職種は違っても

そのような真摯な食材への思いに

少しでも近づけるような物作り人になりたくて日々研鑽

まだまだひょっこのわたしの心にしみた言葉との邂逅

ゆっくり ゆっくり ガンバレわたしです
2017-10-04 17:08 in | Comments (2) #

2017年10月1日 (Sun)

物のゆくえ


受け入れるものと手放すもの

目指したのは70点の暮らし 

足すことばかりではなく暮らしの引き算

すべての物に空気が流れる居場所と役割

お料理もぱん作りも暮らしも

迷っても答えは一つではないのかもしれない

共に暮らした物たちとの蜜月

時には間隔を置いてみる

出したり 収めたり 住所を変えたり

そんな物たちとの関係は人との付き合い方にも似ている

この籠との付き合いも30年近く

どこで出会ったのか思い出せないほど遠い時間

覚えているのは旅の途中でわたしが一目惚れしたこと

すっかり飴色に落ち着いた古株籠

見渡せば我が家にはそんな物ばかり

今までも これからも

ずっとずっと当たり前のように暮らしに溶け込んだ景色です
2017-10-01 13:20 in | Comments (4) #

2017年9月27日 (Wed)

一年に一度のカンパーニュ



日高はマロンの里

市内にはあちらこちらに栗の木がたわわの実りの秋

栗の季節は短くすぐに終わってしまう

毎年妹が日高栗と「粟水あめ」を使って作ってくれる渋皮煮

今年も贅沢なカンパーニュ作り

大粒の栗の渋皮煮をたっぷり加えて作りました

栗好きの友人にお届けぱん

作り手の分はありませんが

美味しいの声が届くとそれだけで幸せ気分

日高の秋は今年も豊作です

2017-09-27 16:28 in | Comments (2) #

2017年9月24日 (Sun)

長津さんちの新米



新潟の長津さんちの新米が届き

良質のお水で手早く両手で力を入れずに拝みとぎ

30分ざるでしっかり水を切り


かもしか道具店の土鍋で沸騰するまで中火で8分

沸騰したらごくごく小さな微火で5分炊飯 

火を止めて20分蒸らし


お櫃に移して10分

のんびりゆっくり午後のおやつに塩むすび

縁台に腰を下ろして風を感じながら新茶とおむすび

本日もごちそうさまでした
2017-09-24 14:10 in | Comments (4) #

2017年9月20日 (Wed)

旅した梨



はるばる広島から旅をしてきた

旅人さん家の畑で収穫された幸水梨

メッセージカードに

「台風が近づいてきたので早々に収穫しました」と綴ってくださいました

収穫前の台風に慌てて皆さん総がかりでどんなに大変だったのか

まだ一度も訪れたことのない広島の地

旅人さん家の ミカン畑 梨畑 

木々の間を流れる風を想像しながらなんだか懐かしい気持ちになりました 

丹精込めて作られた贈り物 本当にありがとうございました


本日は東京巣鴨 ヨシノリ アサミ の新作みかんジャムを発売前にお味見を

明日は新潟から新米の到着予定

日高はマロンの里 妹が作ってくれた栗の渋皮煮で

この時期にしか焼けない栗のカンパーニュ仕込み

今週も美味しいもので我が家の食卓は賑やかです
2017-09-20 20:04 in | Comments (4) #

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