2018年6月27日 (Wed)

れーずんぱん



今更ながらですが

れーずんぱんに入るレーズンの入り具合

カットした時の断面模様がいかに美しくなるかの試行錯誤

一般的に売られているものはぱん生地に対して10から20%

乾燥したレーズンをそのままさっと洗っただけで使用しているところが多い

粉粉ではOrganicレーズンをお湯で煮沸

ゴミや汚れをしっかり落としてから一晩寝かせ

翌日ラム酒に一晩漬け

三日目に大理石の台に広げ

残っている細かい芯やごみがないかを見つけ出す作業

なんとものんびりゆっくりのぱん作りです

粉粉のれーずんぱんは粉に対してレーズンが50%入るので

ラム酒漬けのレーズンは機械捏ねにしてしまうと

生地の中でバラバラ状態になってしまうので後入れ法

28℃をキープしながら発酵器で12時間~14時間

一次発酵終了後に生地を一斤型型用に分割

一個当たりづづに計っておいたレーズンを加えて

最終醗酵35℃の発酵器で120分

生地の表面に卵を塗り180℃のオーブンで20~30分

途中こげないように様子を見ながら

オーブンペーパーを乗せたり外したり

生地を捏ねてから焼きあがるまでおおよそ16時間

作る季節によって + - 時間

この間少しも気が緩むことはできないけれど

油断失敗を重ねて学んだ教訓数知れず

焼きあがったものはやり直しは出来ないけれど

次につなげる新しい修行の課題になる

365日8760時間

好きなことに費やせる幸せ時間

まだまだ修行は続きます
2018-06-27 10:13 in | Comments (2) #

2018年6月24日 (Sun)

月下美人



昨年に続き今年もご近所の方からお誘いを受けて見せていただいた開花の瞬間

たった一夜のためだけに一年の間懸命に命を繋ぐ花

昨夜の午後九時開花をはじめ一時間かけて大輪となった

人間のように競うこともなく人の弱みに付け込むこともなく

ただ己の命を輝かすために咲き

潔く散っていった

世知辛い世の中の醜さも妬みも嫉妬とも無縁の世界

人間としての己の弱さを恥ずかしく

翌朝の残像にありがとうの想いで手にした花弁

人は何のために生きるのか

人はどんな思いの中に身を置けばいいのか

真摯に生きることの大切さを教えられた気がします
2018-06-24 14:42 in | Comments (4) #

2018年6月20日 (Wed)

赤い宝石



新潟の生徒さんから赤い宝石「佐藤錦」の贈り物

祖母と母の故郷、新潟県新発田市五十公野産 

毎年この時期になると送ってくださる

どこで暮らしていても幾つになっても

生まれ育った故郷の味はいつも優しく心を包んでくれる

祖母は次女だったので生家を離れたものの

わたしたち孫を連れていつも姉の住む五十公野へ連れて行ってくれた

近くの小川を台所の中に引き

スイカ 茄子 キュウリ トマトを浸けて冷やしたものがおやつ替わり

焼き味噌をつけたたお結びやトウモロコシを囲炉裏で焼くのも楽しみのひとつ 

裏の山には松茸狩りに

自然の中での子供遊びの記憶は大切な宝物

サクランボひとつ摘まんで童心に帰る

いつもお気遣いありがとうございます
2018-06-20 15:13 in | Comments (2) #

2018年6月17日 (Sun)

愛おしいもの



わが家でも古株のバターケース

プラスチック製で450gのバターがすっぽり入る大きさ

大好きとも愛用品ともまた違ったもっと思い入れの深い気持ち

一口には言い表せないもの

たぶんわたしの中で「愛おしい」存在なのだと思う

古びても 壊れても 汚れても

きっと何らかの修理を施して使い続けたい物たちとの暮らし

それらは決して間に合わせに手にしたものではなく

かといって深い考えで手にしたものでもないけれど

新参者を脅かすものでもなく一週間見向きもされなくても

共に暮らす年月を重ねて

時間と共に愛おしいものとなって

冷蔵庫の片隅で出番を待ちながら鎮座

目にするたびに愛おしさが増していくような気がします
2018-06-17 14:47 in | Comments (2) #

2018年6月13日 (Wed)

暮らしに寄り添うもの



製造年によって持ち手が違っていた左のDハンドルと右のOハンドル

15年共に暮らしてきたアラビアRuijaビンテージモーニングカップ

350mlと大きめなので主にスープカップとして使用

Oハンドルカップを先日持ち手をエレクターの角に衝突させてしまい使用不可に

ネットでどこを探しても小さめのコーヒーカップはあるものの

モーニングカップの同じものが見つからず

北欧ショップを営む友人に依頼してフィンランドから送っていただいた

Dハンドルに比べてOハンドルは持ち手が安定せずに

沢山のスープを入れると片手を添えなければならなかったけれど

共に寄り添って暮らした愛着品

この度家族の仲間入りをしたのはDハンドルカップ

これでやっと片手で安心して使用できます

形のあるものはいつか壊れるかもしれないけれど

たとえカップ一個でも

ゆっくりゆっくり時間を掛けて出会いを待つ

暮らしに寄り添ってくれる大切な物探し時間です
2018-06-13 09:49 in | Comments (7) #

2018年6月10日 (Sun)

紫陽花の花



6月の雨の季節が一番美しい紫陽花

昔 秩父セメント会社が列車でセメントを運ぶのに使っていた道を整備して

今は地域の皆さんの「ぽっぽ道」と名付けられて親しまれている散歩道

朝夕子供たちの通学路で賑わい

道々には地域のポランティアの方々が色とりどりの花を植えてくださり

我が家のちょうど裏手にあるので朝夕愉しみにお散歩

梅雨に入り雨模様の今日も紫陽花を見たくて歩く

紫陽花に見惚れていても車は通行禁止なので安心な道

顔なじみのご近所さんも今日も元気そう

大輪の紫陽花に朝からご機嫌をいただきました


昨日のレッスン 生徒さん作のクリームぱん

カスタードクリーム作りの最後にバターをひとかけ魔法のおまじない

しっとり優しいクリームをたっぷり包み込んで。。。。。

包みすぎてクリームが生地からはみ出してるぱんもありますが

わいわい楽しい1日でした
2018-06-10 09:57 in | Comments (8) #

2018年6月6日 (Wed)

真夜中のチョコクリーム



ぱんレッスンのチョココロネに使用するチョコクリーム作り

材料はいたってシンプル

無塩バター 
薄力粉 
低温殺菌牛乳 
バンホーデンココア 
オーガニックグラニュー糖

とろ火にかけて30~40分

ゆっくりゆっくりかき混ぜながら焦がさないように練り煮

固すぎても柔らかすぎてもいけないので

この間はよそ見をしないでひたすらお鍋とにらめっこ

マクロビォティック式では

バターをココナッツオイルに牛乳は豆乳に置き換えて作る

ハードルを上げないためと材料入手を身近なものにするために

生徒さんたちにお好きな方を選んでいただく

大人も子供も大好きなチョココロネ

詰める具もポテトサラダだったりお惣菜だったりアレンジは自由自在

真夜中の雨音を聞きながら明日も楽しい日でありますように

2018-06-06 09:46 in | Comments (2) #

2018年6月3日 (Sun)

日高野菜



黄色と緑のズッキーニ キノコ 紫玉ねぎ パプリカ ミニトマト ベーコン

総ての野菜をサイコロ状に切りそろえ

180℃のオーブンで40分ゆっくりグリル

味付けはオリーブオイルと塩、コショウのみ

野菜の持ち味を生かし余分なものは一切不要

12時間発酵した生地に半日寝かせたグリル野菜をたっぷり乗せ

33℃のホイロで60分の二次発酵

180℃のオーブンで15分こんがり焼き色を付けた日高野菜ぱん

シンプルな生地に向くお食事ぱんです

地元でこの時期にしか収穫されない旬の野菜は

同じものを別の季節に作っても気のせいかなんとなくよそよそしい

サイボクハムのベーコンも一度湯通ししてあるので

お野菜たちとも相性がよくバランスを保ってくれる役割

暑くなるこれからを乗り切るひと工夫

日高はお野菜たちの競演の季節です
2018-06-03 21:20 in | Comments (2) #