2016年4月20日 (Wed)

祈りの時

わたしの悲しい記憶

小学生の時  第二室戸台風で自宅が崩壊  新潟地震で被災

中学生の時  豪雨による一級河川堤防決壊で二度の家屋浸水災害

その後  新潟中越地震  3.11震災

幾度の天災と災難に遭遇して被災者となり 空腹と不安と眠れぬ夜を過ごした 

地元の有力者さんのご自宅の一間をお借りして暮らした一カ月

食べるものもなく 肩身も狭く 親子五人本当にひもじかった

けれど過ぎてしまった時間は時と共に薄れてしまう

このたびの熊本の地方の大地震報道に

わたしたちがいま何をすべきかを問われて 祈りの時

治まることのない余震に震える方々のことを思いながら

祈りることしか出来ない人間の無力さを噛みしめながら

国民 ひとりひとりが出来ることを考える被災地への想い

力と想いと優しさを出し惜しみしないのが日本国民であると誇りに思いたい


2016-04-20 17:11 in | Comments (2) #

2016年4月17日 (Sun)

高崎へ



4月15日 高崎市山名八幡宮境内にてピッコリーノの新工房がOPEN

天然酵母教室の皆さん五名と一歳五ヶ月の和君とで電車に揺られて2時間のプチ遠足

久しぶりに先生ご夫妻にお目にかかれるぱんの旅

わたしたちの到着を今か今かと待っていてくださり店先までお出迎えに恐縮

工房のスタッフの皆さんにもあたたかく迎えていただき

しばし10年前にタイムスリップ 昔話に花が咲く

師匠の 「今まで良く頑張ったね」 のお言葉に胸が詰まりました

山門の前にベンチを出していただき焼きたてのバケットにコーヒーをご馳走になり

お教室のみなさんもさっそくぱん作り疑問を師匠に質問攻め

そのひとつひとつに的確なアドバイスをいただきあっという間の二時間


工房の中を見学させていただき懐かしさに胸がいっぱいに

師匠 83歳 変わらぬぱんへの情熱をもってご活躍

わたしのぱん修業も終わりのない旅

好きな道をただひたすら歩ける険しいけれど幸せな道

ぱんが紡いでくれた方々と歩いていけるご縁の道

一個のぱんに人生をも変える力があったこと

師匠の後にゆっくりゆっくり続け 。。。。。 わたしたちです
2016-04-17 23:49 in | Comments (2) #

2016年4月14日 (Thu)

暮らしの時間割


家仕事は真面目に取り掛かると終わりがない
やらなければならないことを先送りにすると後でツケが回ってくるので
やるべきことの優先順位計画の大事を実感する日々

あれもこれもと欲張ると結局思っていたことの半分も出来ないので
やるべきことは午前中に必要最低限の時間割を作って集中仕事

午後はほとんど自分時間に 。。。。。 ラクチン主義を貫いてます

本日のおやつはお醤油団子
近くのお店までその日の分だけ買いに出かけます

団子の粉だけで作るものは美味しいけれどすぐに硬くなる
白玉粉を混ぜたものは柔らかいけれど風味に欠ける
どっちを選ぶかは気分次第

たかが団子 されど 団子
上にかかっている醤油餡も絶妙な甘さ加減
地味だけれどしみじみ美味しい我が家の定番茶菓子

ぱん作り時間を少しだけ忘れているお茶の時間です
2016-04-14 00:04 in | Comments (4) #

2016年4月10日 (Sun)

お片付け


ゆるり時間が流れる日曜日の午後
チェスト引き出しの食器を少しだけ引き算


ぱん教室に必要なものを最優先に
ティーカップ  スープカップ  デザートカップ  グラタン皿 カトラリー
誰が見てもすぐにわかるように目的別に引き出しを組み替える作業


必要一定量を増やさないようにと気を付けていても増えてしまう食器類
今すぐ必要でない物は取りあえずダンボールに詰めて一時退去
引き出しに少しだけ風の通り道を作る

暮らしの中の小さな一コマ
気が付かないうちに雑多になってしまうのを防ぐ意味で
自らに課した引き算作業

ここに入る分だけ持ち物で暮らすと決めたルールも
始めてみれば自分の弱いところが見えてくる
引き出し三段 今日のノルマは強制終了です
2016-04-10 16:43 in | Comments (2) #

2016年4月6日 (Wed)

おうちおやつ



先月のぱん教室で生徒さんから教えていただいたカステラ作り
配合を変えたり 型を変えたり オリジナルカステラを試行錯誤

20㎝×20㎝のスクエア型 材料も身近にあるものばかり
卵 4個 ココナツツシュガー100g ココナッツオイル50㏄ 南部小麦120グラム
オーブン温度140℃ 50分

「おうちのおやつ」にちょうどいいが見つかるまで焼いた個数 10数個
やっとお披露目できるものが完成
呆れられたり 笑われたり
失敗作を食べさせられたみなさん ごめんなさいでした!!

そもそもお菓子作りは苦手中の苦手
作るものは自分が食べたいと思う素朴なおやつのみ
その素朴が一番美味しくて一番難しい
作り続けて自分の味になっていく「おやつ」の魅力
縁側で食べたいおやつです


先週のぱん教室に生徒さんが持参してくださった手作り桜餅
食いしん坊が何よりもの作り上達への早道
日高はあちらこちらに桜の花が満開
風に舞って花びらが空に舞う景色を楽しんでます
2016-04-06 14:29 in | Comments (2) #

2016年4月3日 (Sun)

家しごと



仕事が一区切りついた真夜中に気分転換の家仕事
食器の移動や引き出しの整理も真夜中仕事
普段は見て見ぬふりのカトラリー磨きも思いついた時が吉日

この古い銀のアイスクリームスプーンを見るたびに
新潟の業務用リサイクルショップを思い出して悦にひたる

7年程前に 古い物 新しい物 が入り乱れたショップの棚で見つけたもの
一本 250円 程度の安物で5本が輪ゴムでくくられて雑多に並べられていた
多分銀メッキと思いつつ持ち帰って磨くと裏に小さな刻印

「INOX - ITALY」 本物のシルバーにびっくりぽん 

多分価値を知らないで売られていたスプーン
本来の価格を考えたら 。。。。。 一体幾らのお値段

ありえないとおもいつつ追加料金と言われそうで
みみっちい話ながらが暫くはそのリサイクルショップには行けませんでした


物との出会いも一期一会
手に入れたり 手放したり

暮らしのかたちはその時々に変わっても
好きなものは変わることなく暮らしを彩ってくれる気がします
2016-04-03 16:12 in | Comments (4) #

2016年3月30日 (Wed)

ブレッドボード



15年程前に友人がパリの蚤の市で見つけお土産にいただいたカッテングボード
いただいた時にはすでに使い込まれていい感じだったけれど
更に風合いがまして使い勝手もとてもいい感じに

日本のまな板と違うのはギザギザのブレッドナイフの刃先が
ぱんをスライスする際に縦の溝に収まって傷がつき難く
開いた溝にぱん屑が落ちる仕組み
さすがぱんが主食のお国柄の偉大なる知恵

どれだけの年月を旅して
わたしの元に来たのかを計る術はないけれど
丁寧に作られた手仕事の佇まいの美しさに見惚れる

物も出会い方ひとつで生かされる
沢山の物と別れて本当に好きな物だけに囲まれて
暮らすことの意味は人それぞれ

暮らしの道具との付き合い方
カッテングボードの浅深傷跡も小さな歴史を刻んで行く
焼き上がったぱんを好みの厚さにわくわくしながらカットする楽しみ
器械とはまた違った味わい深さがある


電動のスライサーは殆ど食ぱん専用、10年連れ添った宝物
手入れを怠るとご機嫌斜めになるのも持ち主に似ている気がします
2016-03-30 19:51 in | Comments (2) #

2016年3月27日 (Sun)

カンパーニュ



シンプルなぱんほど難しく  シンプルなぱんが一番美味しい
それを教えてくれたのがカンパーニュ
バリエーションは幾通りもあるけれど
何も足さないほうが粉の香りを楽しめ和の食材との相性も良い

発酵した生地を出来るだけ傷めないように成型し
バヌトンという型に入れて仕上げ発酵

生地が傷んだら少し長めの仕上げ発酵
ガスが綺麗に抜けた生地は少々短めの発酵
発酵時間 焼成温度 クープ(切れ目)の深さを
触った生地の感触から判断するアナログスタイル
技量を駆使して頑張るという作業から
敢えて引き算のぱん作りはまるで難解なパズルのひもとき

一人で作るぱん時間は作り手であり
みんなで作るぱん時間には伝え手になる

作り手の手の温度と成型のスピードと力加減
それぞれに合わせて少しだけ足したり 引いたり

作り手と伝え手
それが優しいぱん作りへと繋がっていく

昨日のぱん 今日のぱん 明日のぱん
それぞれにみんな違ってみんな新しい

美味しいぱんと優しいぱん
作り手の気持ちを試されているような気がします
2016-03-27 23:52 in | Comments (2) #

2016年3月24日 (Thu)

甘酒


新潟は米どころ

有名な酒蔵も沢山あって酒粕の種類も豊富

甘酒作りの名人も回りにいたせいもあって自分で作ることは皆無でした

ここ日高でも酒蔵はあるものの酒粕や麹はやっぱり新潟産が一番

時々友人が送ってくれるので甘酒に挑戦 。。。。 したものの

味が何とも友人が作るものとは全く別物の甘酒もどき

やっぱり思いつきで作ってもその道何十年の味には到底かなうわけもなく

あえなく甘酒作りは一カ月で強制終了でした

先日ぱん教室の生徒さんが持ってきてくださった砂糖不使用の甘酒

麹のみで作られていてすっきりとした飲みきりサイズ

わたしの甘酒作り失敗談を知ってか知らずか嬉しいいただき物でした
2016-03-24 23:40 in | Comments (4) #

2016年3月20日 (Sun)

道具の価値観



たかが道具  されど道具

20年前ご自宅でぱん教室をやられていた先生にぱんの基礎を教えていただき
お道具も初心者向きの必要最低限度を揃えてスタートしたぱん作り
少しづづ色んなお道具が増えてぱん作りが楽しかった

その後 天然酵母ぱん ピッコリーノの伊藤幹雄先生に師事

今まで使ってきたコンベンションタイプのガスオーブンでは
長時間低温発酵のぱん生地が上手く焼きあがらない
食ぱん型やオーブンの天板に剥離剤を塗らないと生地離れが悪い
天然酵母ぱん作りの最初の段階で暗礁に乗り上げた

宿題の食ぱんの表面が擦れたり膨らみが悪かったり試行錯誤の繰り返し
意気消沈のわたしを見かねて師匠が助け舟
「自分の技量が未熟な分 いい道具といい食材に助けて貰いなさい」の一言

まず清水の舞台から100回落ちる気持ちでオーブンを取り換えた
安価なアルミの食ぱん型と天板を剥離剤不要の物に交換した
すると今までのぱん作りは一体何だったんだろうと思うるほど違ったものに
本当に目からうろこがどれほど落ちたのか 。。。。。
あの時の感動は今でも鮮明に蘇る

道具は大事
いい道具に助けて貰う有り難さを学びました

この霧吹きはその時 伊藤先生にお願いして取り寄せていただいた同型品
当時 びっくりするほど高価であったけれど優秀品だった
以前の物は使いすぎて霧が出にくくなったので10年目にして交換

プロのお道具は確かに高価であるけれど
確実に不安定な自分の腕よりいい仕上がりに導いてくれる

師匠から学んだことはぱん作りだけではなく
食材の選び方 組み合わせ 彩りだけにとどまらず  
暮らしの全てを丁寧に生きることまで多岐に及んだ

80歳を超えられても現役でぱんの道に邁進されておられる師匠
人には運命を変える出会いが必ずあること
たった一個のぱんに人生を変える力があったこと
毎日の小さな積み重ねが何より大事
迷ったら初心に帰ろう

もうすぐピッコリーノの新しい工房が高崎にオープンします

2016-03-20 15:51 in | Comments (8) #

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