2015年5月11日 (Mon)

甘い卵焼き



甘い卵焼きが大好きです

子供の頃遠足で母が作ってくれたおっきな海苔巻き結びと卵焼き

友達のお結びは小さくて中にウインナーやそぼろが入って見るからに美味しそう

そのことを母に言ってこの次は小さいお結びとゆで卵を作ってと約束するのに

母はそんなことすっかり忘れてしまったように作ってくれるのは

おっきな梅干入りのお結びに甘くて厚い卵焼き

子供ながらにもしかしてわたしは貰われっ子で

継母に苛められているのかと本気で悩んだ時期もあったくらい

いま思えば笑い話のような子供の空想世界の話です

なぜ母がゆで卵ではなくて卵焼きと梅干入りのお結びを持たせたのか

極度の車酔いで何にも食べられないわたしを思って胃もたれしないようにと

母なりの考えがあってのことだったと大人になってやっと理解できました

親の心子知らずで駄々をこねてばかり 本当に手を焼かせた子供だった

甘い卵焼きは母とわたしの懐かしい味  母を亡くして気づく味

銅のたまご焼き器で焦がさないようにゆっくりゆっくり焼き

母の月命日に写真に供える甘い卵焼きです
2015-05-11 00:52 in | Comments (4) #

2015年5月6日 (Wed)

木陰



連休の最終日

姪の子供たち+その友達数人に寝込みを襲われて一日家政婦兼遊び相手に

普段静かな我が家が一転してここは幼稚園かというくらいの賑やかさ

食べては騒ぎ 片付けた後から色んなものを引っ張り出してくる

午後は家から車で五分ほどの牧場にアイスクリーム目当てに総出動

牛さんたちが日向で長閑にお昼寝

つられてこちらも木陰でうとうと、子供たちの存在をしばし忘れて風に吹かれる

日高は風が強いのに加えて時折風向きも変わるのが常

本日も気持ちよくうとうとしている最中に風向きが変わり

牛舎から舞い上がる砂と牛糞の匂いに追い立てられて我に返る

遠方からの沢山の車が列をなし楽しそうなご家族の姿が微笑ましい

姪の子供たちとその友達も遊び疲れて一日が終わる

都会では味わうことの出来ない自然の中で遊ぶ子供たち

倖せの笑顔のお福わけを貰って長い一日が終わりました
2015-05-06 23:41 in | Comments (4) #

2015年5月3日 (Sun)

お弁当日和



お弁当大好きです

家にいる時も時々作って何時もとは違う場所で食べたり

自転車に乗って近くの公園で食べたり

朝食用に詰めたり

気分転換したい時に登場する秋田の曲げわっぱ弁当箱

普段はお櫃に使っているものですが

金具を使っていないのでレンジにも使用出来るので重宝してます

連休といっても何処にも出掛ける予定はないので

リュックにお茶とお弁当を背負って公園巡り

5月の風が爽やかで自転車日和の日高です
2015-05-03 14:47 in | Comments (6) #

2015年4月30日 (Thu)

トースト



シンプルな食ぱんをシンプルに食べるのが好きです

1.5斤を10枚にスライスしてトースターではなく網で焼きます

我が家は電磁調理器なので焼くときにはカセットコンロ使用

ゆっくり ゆっくり とろ火で両面焼き

時間はかかりますが水分が逃げずに 外はカリカリ 中はもっちり

香ばしく適度に焦げ目をつけて岩塩とオリーブオイルが我が家の定番

間違っても急いで焼こうものなら焦げ焦げになってしまうので

ここはちょっとはやる気持ちにブレーキをかけて

ゆっくり のんびり ゆっくりです

シンプルなトーストに添えるのは簡単な温野菜とコーヒーもしくは紅茶

ごくごくたまぁに焼きサンドもこの網で焼きます

焼きサンド用のぱんは12枚から14枚にスライス

具は きんぴら  ひじきの煮物  おからの炒り煮  かぼちゃの煮物

網で焼いたり 蒸し器で蒸したり

日本の小麦で焼いたぱんには和惣菜は相性がよく

甘味も乳製品も使わない食ぱんは地味ながらシンプルな食べ方が一番好きです
2015-04-30 01:06 in | Comments (4) #

2015年4月27日 (Mon)

揺れる気持ち



基本のぱん生地
岩手県のナンブ小麦  アルカリイオン水  自然塩  ホシノ丹沢天然酵母
その日の気温・湿度を考慮に入れ仕込水の温度と水量を決めて粉を捏ね
その生地を20℃を保ちつつ11時間から12時間発酵
発酵済の生地をバケットに成型 25から30度で2回目の発酵 
たっぷり生地に霧吹きをかけて270℃のオーブンで10から12分焼成する
文字にしたらたった5行で完成するぱん作り工程
仕込から焼き上がりまで約14時間
表面はカリッと 中はしっとりバケットが焼きあがる ・・・・ はず ・・・

石の上にも3年どころか10年もの間 試行錯誤しながら焼き続けてきた基本のぱん
毎回 毎回 自分の心の在り様と心の揺れを感じながらぱんを焼く
気持のタガが緩んだ日のぱんは姿形も緩ん感じに
時間を気にしながら作るぱんは心なしか味に深みがないような
反対にゆっくりゆっくりぱん生地任せにして作るぱんはのびのびおおらか

生きているぱん生地を前にして
自分自身の修行不足をあらためて知ることになる
何事も基本が大切 迷ったら基本に帰ろう

ぱん作りは足し算と引き算 
先へ先へと前に進むことよりも
立ち止まって気持が何処にあるのかを問う方が先決
急がば回れ 
今週の自分への教訓です
2015-04-27 00:39 in | Comments (4) #

2015年4月22日 (Wed)

あんころ餅 と みにほうき




新潟の生徒さんから美味しい贈り物
お花見の時期限定の餡で包んだまんまるお餅
「 新潟にもようやく春が来ました 懐かしいと思ってお送りします 」
と添え書きと一緒に開運みにほうき
思いかけない贈り物にゆるゆる涙腺が緩みました

新潟を出てはや一年
故郷は遠くに在りて思うもの
たった3時間の距離なのになかなか帰れない
気持ちは新潟の工房で皆と過ごした時間にタイムスリップ
毎日ぱん作りに明け暮れた5年間
沢山のお客様の美味しかったのお言葉に支えられて
温かい廻りの方々の 頑張れ!!の気持ちに励まされて
一生の宝物の時間でした

ここ日高でも毎日ぱん生地と仲良し時間
粉粉ぱんは決して華やかなぱんではないけれど
こころに優しいぱん作り人でありたい

以前毎週土曜日 午後1時の開店と同時に来てくださったお嬢さん
「粉粉さんのぱんは一週間頑張った自分へのご褒美ぱんなんです」
とお声掛けを下さいました

奇をてらったぱんや添加物の沢山入ったぱんではなく
時間は掛かっても出来るだけ安心材料を使って
誠実に身体と心にも優しいぱん作りの大切さ
教えていただいた気がします

昨日のぱん
今日のぱん
明日のぱん
生きているぱんはみんな違って新しい

願うことはたった一つ
倖せぱんの作り手になれますように
地道にコツコツ
朝ドラの希ちゃんに続けです
2015-04-22 09:21 in | Comments (6) #

2015年4月19日 (Sun)

バスケット



籠。。。。。大好き人間です
やり掛けの仕事の一時置き場だったり
焼いたぱんを入れたり
キッチンでは保存野菜を入れたり
一年中大活躍の籠たち

この珍しい蓋付きのピクニックバスケットも我が家の名脇役
リビングで出して置きたくない物を入れたり
書類入れになったり
そのまま置いておいてもかなりの存在感
最近は編み物道具入れになってます

このイギリスのアンティークバスケット
引っ越しの際泣く泣く手離したカゴたち中から
厳選して残した引っ越し荷物と共に持ってきた
物にも相性という物があるとすれば
相思相愛バスケット

他にも人様から見たら
あららっ これなーにと云われてしまいそうなものも存在
小学生の頃のセルロイドの筆箱や下敷き
ちびても捨てられない初めて買ってもらった鉛筆など
大切な物は人それぞれ
断捨離なんて簡単に出来そうにない

好きな物は好き 。。。。。 しまい込まないで好きな物と暮らすつもりです

2015-04-19 16:59 in | Comments (6) #

2015年4月16日 (Thu)

キッチンクロス



洗った食器やお鍋を拭くキッチンクロス
色物が苦手なので出来るだけ真っ白なものを使う
白は汚れがしっかりわかるので変え時も一目瞭然
このキッチンペーパーをミシン目から三枚をセットにして
最初は食器を拭く  次は台拭きにおろし  その次は簡単なお掃除用に
洗っては使い 洗っては使いを繰り返し
最後は窓のサッシレールを拭いてお役ごめん
二日サイクルで使いまわし いつも清潔なものを使用

洗えるキッチンペーパーは本当に働き者
最近の買ってよかったナンバーワン 一巻 298yen
お値段も使用感も使い勝手もお気に入り

ぱん作り時間も白のリネンを着用 
白い作業服は汚れが目立つ分常に気を使うことが求められる

調理人のユニフォームも白が決まり事
髪の毛一本ついていても白だとすぐにわかるし
やけど予防のために長袖もしくは七分袖が必需着
三角巾から髪の毛がはみ出ているなどもってのほか

見た目の姿より清潔な姿が一番 それも大切な修業の心構え
ぱん修業時代に師匠から教えられた仕事着の意味

ぱんを作るにはぱん以外のことも学ぶことも大事
師匠の言葉の意味がやっと少し理解できるようになった気がします
2015-04-16 00:04 in | Comments (4) #

2015年4月13日 (Mon)

お魚のはなし



海のない埼玉暮らし
生まれてからお魚は何時も身近にあったので
新鮮なお魚があって当たり前だった

日高はお野菜やお肉は美味しいもの沢山で嬉しいけれど
時々お魚が恋しくなって
新潟の友人に電話 。。。。 する

友人の目利きで選ばれたお魚が翌日にはクール便で到着
さっそくさばきながら何種類かの速攻保存メニューを考える

まずは白焼きに大根おろしを添えて
焼き漬け  味噌漬け  粕漬け  南蛮漬け  
大根と一緒に煮付け 尻尾はフライ 頭とアラは粕汁に

暫くの間はお魚三昧 倖せおうちごはんです
2015-04-13 00:50 in | Comments (4) #

2015年4月9日 (Thu)

真夜中のシナモンロール



真夜中にぱんを焼く

嬉しい時も  へこんだ時も  道に迷った時も  心の整理が必要な時も

いつも いつも 真夜中にぱんを焼く

それもどういうわけかいつもシナモンロール

部屋中に甘い香りとシナモンの香りが漂って不思議と心が温かくなる

子供の頃からシナモンの香りが大好きで

母が蒸かしてくれたさつまいもにシナモンをかけて嬉々とした

味の記憶はいまなお鮮明に蘇る

今夜のシナモンロールはちょっぴりアイシングでおめかし

廻りの家々が寝静まった真夜中にシナモンの香りだけがひとり歩き

明日の朝食はカフェオーレとシナモンロール

時々お見かけする足の不自由なお子さんとお母さんのお散歩

幸運にもすれ違ったらその子の手に乗せてあげたい粉粉ぱんです
2015-04-09 00:42 in | Comments (6) #

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