2015年9月24日 (Thu)

手仕事の旅



木工作家 三谷 龍二さんの

「遠くの町と 手と  しごと」

手仕事に携わる人々を訪ねる旅

夢中になって読みました

生きてきた年代が違っても  住む場所が違っても  職種が違っても 

物つくりに携わる人たちのあくなき探求心と真摯に生きる姿

驕ることなくだだ黙々とわが道をひたすら生きた長い道のり

一喜一憂することなく暮らしの道具作り

一夜にして生まれることのない名品と呼ぶに相応しい手仕事

なんでもかんでも安価にできる外国に頼っているいまの日本

値段の高い物にも安い物にも必ず理由がある事

それを見極める目を持つことの大切さ

日本の手仕事の素晴らしさを改めて知りました


休日の粉粉ぱんはトマトベーグル

トマトを絞りジュースにし刻んだ乾燥トマトを生地に加え

発酵  成型  たっぷりのお湯で茹で オーブンで焼くこと15分

もちもちベーグルの完成まで14時間  楽しいひとり仕事時間

back grand music は secret garden でした
2015-09-24 01:16 in | Comments (4) #

2015年9月21日 (Mon)

ココナッツオイルぱん



南部小麦に全粒粉20%と

バターの代わりにココナッツオイル加えて焼いたお食事ぱん

冷めてもしっとりと優しい丸ぱんになりました

ココナッツオイルは無味無臭タイプを使用

気温が24度以下になると固まってしまうので40度のお湯で10分ほど湯煎

バター入りと違ってあっさり味 どんなお料理にも合うシンプルなぱん

試行錯誤を繰り返しやっと粉粉ぱんに仲間入り

あれやこれやと手を加えるよりもむしろ引き算がふさわしいぱん

作り手にとっては手ごわいけれど作り甲斐のあるぱんになる

美味しいぱんより心に優しいぱん作りを目指してがんばれわたしです
2015-09-21 00:20 in | Comments (4) #

2015年9月17日 (Thu)

基本が一番難しい



フランスパンが焼きたくてぱんの道に入り

いま思えば怖いもの知らずのど素人

バター 卵  砂糖  の力を借りれば美味しくなるのは当たり前の事

粉と水と塩と酵母

たったこれだけの材料で作るぱんが実は本当に難しい

多分いままで千本をゆうに超える数のフランスパンを焼いてきたのに

いまだに仕上げのクープ(切れ目)を入れる時には緊張の極み

その日の気温と湿度によって仕上がりが違うのは当たり前のことながら

クープ入れは自分の潔さを試されている気がする

力を入れすぎない  深く も 浅くも なくちょうどいい加減に

なってくれるかどうかは運次第、いえ腕次第

毎回毎回祈るような気持ちで持つクープナイフ

何事も簡単と割り切るにはあまりにもノー天気な発想

かといって自信喪失というのもぱん生地に対してあまりにも失礼すぎ

丁度いい加減 。。。。。 その加減を見つけるために

試行錯誤に加えて最後は神頼み

何時まで経っても他力本願 

これではいけないと思いつつ 悪戦苦闘の日々

シンプルが一番と言いつつも

シンプルが一番難しい

先を急がず鈍行列車で修行は続くよいつまでもです
2015-09-17 00:15 in | Comments (8) #

2015年9月14日 (Mon)

命の重さ 粉の重さ



粉粉ぱんに使用している岩手県産のナンブ小麦
毎月岩手の製粉所から一日半の旅をして我が家に到着
25㎏の粉をキャスター付きのボックスに
さっと収めてくれるのは宅急便のドライバーさん


そのボックスを定位置までコロコロ転がしふぅっと深呼吸
挽きたての粉の香りと水分のチェックしながら麦畑に想いを馳せる
同じ粉でも少しづづ微妙に手触りが違う やはり粉も生きている

3.11の震災の際には道路が寸断されて粉が入手できなかった時
新潟に避難されてこられた方々のために
頑張ってぱんを焼いてくださいと
沢山の友人や師匠が粉を調達して送ってくださり
200㎏の粉で来る日も来る日もぱんを焼いて
教室の生徒さん達と避難所回り

乳製品アレルギーのお子さんを持つお母さんの
ありがとうの声に支えられ 命の重さを教えられた
励ましに出かけて励まされて帰る毎日
それでも何もしなければ何も生まれないと気付かされた

ぱんの師匠から学んだ生きているぱん作りは
とても大きく意味のあることだったのに
沢山の事を見過ごして来た自分の未熟さと
前に進めない歯がゆさで心が揺れた夜
命を託されたあの日から物作り人に課せられた大きな課題 
たどり着くにはまだまだ遠い道のり

木の幹がしっかりしていれば葉はどんなに揺れても大丈夫
大きな事も奇を衒うこともしなくていい
暮らしの一つ一つを丁寧に小さな積み重ねが一番大事と
佐藤初音さんの言葉から歩いていける勇気を貰った
転びながら学んだことは本当に多かった

戴いた絆の温いぬくもり 
今度はわたしが次のどなたかにバトンできるよう
凹んでないで がんばれ わたしです



広島の旅人さんから陣中見舞いの梨 
甘くほろほろを味わいながら頑張れの声が聞こえたようで涙腺が緩みました
2015-09-14 00:15 in | Comments (4) #

2015年9月10日 (Thu)

色を揃える



三度のリフォームを繰り返したキッチンの水回り

狭ければ狭いなりに必要に応じて足したり引いたり暮らしの掛け算繰り返し

色と形を同じくすれば使い勝手がいいと失敗を重ねて気づきました

画像の左端っこのちっちゃなノズルは食器洗いの洗剤入れ

ステンレスに穴をあけて設置しました TOTO製です

水道屋さんが いいですか? 開けますよ いいですか? 何度も聞く

一度穴をあけたら戻せないので念には念を入れて

わたしの気が変わらないのを確認 当の本人は涼しい顔で はい どうぞです

洗剤のボトルがないだけでも水回りはすっきり色の反乱を防げます

真ん中の太いのは浄水器水栓はメイスイ

その隣の細い栓はアルカリイオン生成器と浄水器はPanasonic

いずれもビルトインタイプでシンク下に配線を隠しました

一番右端っこにあるのは電池式の手をかざすと泡の手洗い石鹸が出てくるもの

よくもまぁ手の皮がむけないかと思うほど ゴシゴシ ゴシゴシ 手を洗うので

ミューズ石鹸でこれを発売した時真っ先に買いました

洗面所でキッチンでとにかく使い勝手が良いので助かってます

困るのは埼玉でご縁が出来た業者さんたち

何をお願いしてもなるべく早く伺いますなのに のんびり のんびり

つられてこちらも まっいいかな気分

そういえばサッシの網戸と滑車交換 二か月たっても音沙汰なし

すぐに困るということがない限り埼玉気質に任せるしかないけれど

そのうちに そのうちに だと冬が来てしまいそう

腹を括って根競べ 急がば回れの埼玉暮らしです
2015-09-10 00:46 in | Comments (4) #

2015年9月7日 (Mon)

キッチン工房 粉粉より感謝をこめて



沢山の方々に「あしなが育英会募金」活動にご協力いただきありがとうございました

お送りする荷物と感謝の気持ちを粉粉ぱんに託しての荷造り

まだまだ活動は道半ばですが

次の時代を担う子供たちへわたしたちがいま出来ることを少しづづ

負の資産を残さないための活動を続けていきたいと思います


画像は日高の特産 サイボクハムのウィンナーを使った

ちょっと大人向きのウィンナーロールぱん 

仕上げのお化粧は黒コショウと豆乳です 

今週は食ぱん1.5斤と1斤   田舎ぱん  オリーブのホッカチャ  チャパタ

ベーコンとアンチョビーのミニバタール  全粒あんぱん  クルミとチーズぱん

ウィンナーロール  フランスパン の10種類 102個のぱん作りです

木曜の真夜中から仕込み全部焼きあがったのは土曜日の早朝

夜明けの空はくもり空 ご近所のあちらこちらから雨戸をあける音が聞こえ

疲れを忘れた幸せな朝でした
2015-09-07 00:32 in | Comments (4) #

2015年9月3日 (Thu)

倖せ時間



新潟のぱん屋時代のお客様から 新潟県弥彦産のブドウの贈り物

「粉粉さんちのぱんが懐かしいです」

添えていただいたお手紙にゆるゆる涙腺が緩みました


また「あしなが育英会募金活動」にご協力をいただきました皆様

本当にありがとうございました

今日 この籠も望まれて新潟の地に旅立ちました


この子たちもまだ里親を探してます

別れる日までゆっくり思い出に浸って暮らしたいと思います
2015-09-03 00:49 in | Comments (4) #

2015年8月31日 (Mon)

夏の終り



あっという間に夏が通り過ぎて

日高の百日紅の花も少しづつ色褪せて突然秋の風が吹きはじめ

夕暮れの家々の灯りが なぜか心に温かい

我が家の灯りも夏から秋へ 暖色に

静かに静寂な空気を暖めてくれる

くりかえし手にする本も旅の景色が多くなる

日本の四季の移ろい

たわわに実った栗の木が町中に日高の秋を飾っています
2015-08-31 10:34 in | Comments (4) #

2015年8月26日 (Wed)

オープンハウス



よそ様のお宅  見たい気持ちと  見せたくない気持ち

カーテン一枚で遮断の世界

角地の我が家は四方からの風の通り道を最優先 カーテンも常時開放

お教室の皆さんが車の出し入れが簡単なように  門扉もチェーン撤去

通りから丸見えの家の中

宅急便のお兄ちゃんも郵便配達さんも玄関からではなくこの窓から顔をだす

窓辺に置いたベンチに座っていると学校帰りの子供たちの笑顔がのぞく

散歩のご近所さんが声をかけてくれたり  外の気配がいつも身近

隠すものも何もない暮らしの身軽さ 

ぱんを焼く匂いまでも空気に溶け込んだ小さな暮らし

開放的ではあるけれど緊張感も残る
 
そんな暮らしの選択 風と陽の光が心地よい

埼玉暮らし1年6か月  

虫の声が聞こえる2度目の秋を迎えようとしています
2015-08-26 23:50 in | Comments (4) #

2015年8月24日 (Mon)

チョココロネ



豆乳とココアで作ったチョコクリームでコロネ作り


子供の頃を思い出して時々作る懐かしいぱん

クリームがぱんの半分くらいまでしか入っていなくて端っこの空洞が悲しかった

三角の型に油脂を塗りたくないので剥離型のスルトンコロネ型を入手

型の最後までクリームを入れるには一般的なクリーム絞りでは無理なので

ソーセージ用のロング口金と絞り袋を使ったら

最後までクリームが入ったチョココロネが完成

試行錯誤のおやつぱん

バターや卵を使わなくても豆乳と無塩ピーナッツバターで代用し

オーガニックココアを加えてゆっくり絶えずかき混ぜながら練煮30分

しっとりと美味しいチョコクリームが出来上がります

手間暇を考えたら本当に贅沢なおやつぱん

外皮だけあれば中にクリームだけではなく

お惣菜を詰めたらお食事ぱんになる

温々優しいぱん作りには知恵と工夫が必要でした
2015-08-24 01:09 in | Comments (6) #

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