2014年7月30日 (Wed)

ぱん教室時間



新潟から新幹線と八高線を乗り継いで三時間 レッスンに来てくださった生徒さんたち

前日から仕込んでおいた生地はフランスパンと全粒粉のホッドドックロール

新潟での最後のレッスンから半年のお休みをいただいたにも関わらず

優しい手から順番に成型されていく。。。きれいな流れです

お二人ともぱん作り時間が何より 好き と優しい眼差しで生地と仲良し

フランスパンのクープはわたしよりもずっと綺麗 負けました !!


レッスンのランチメニューは「夏野菜のバルサミコマリネ」「アボガド豆乳スープ」

デザートはシフォンケーキとお豆腐ムース 。。。。 楽しい時間は短い


日中の陽射しが和らぐ夕暮れ時 ゆっくり読書の邪魔をするのは娘の華です

道行く人を眺めながら尻尾を振っているひょうきんな娘

風がゆっくりゆっくり通り抜けお隣の風鈴に癒される時間です
2014-07-30 23:48 in | Comments (6) #

2014年7月26日 (Sat)

お中元ぱん作り



連日33度を超える猛暑のなか 我が家のオーブンはフル回転

お送りする友人たちの顔を思い浮かべながら8種類のぱんを焼く

どんなに暑くてもぱん屋が暑いなんて言っていたら仕事にならなかった新潟での暮らし

そんな時間に鍛えられたお蔭でここ埼玉でもぱんを焼いている時だけは

暑さをものともせずに頑張れる 。。。。 幸せなぱん作り時間

幸せとは 「得る」 ものではなく 「受け取る」 ものだとぱん作りから学んだ

悲しみや不安は何かに逆らい抗うことから生まれるものだから

何事も自然の流れに心を委ねてみる 

大丈夫 大丈夫 大丈夫はわたしのオマジナイの言葉

生きているぱん生地を相手に抗って 出来 不出来 に凹んだり喜んだり

ぱん作りは 毎回 毎回 未熟な自分との戦い

先を焦って作ったぱんは味に深みがないような

ぱん生地と対話をしながら作ったものは心なしかふっくら焼きあがるような

ぱん作りに始まりも終わりもないように今日もスタートラインに立っている

真っ直ぐに 真っ直ぐに だだ真っ直ぐに自分に問いかける

食の安全とはやはり手をかけた分だけ自分に返ってくる

いい加減に作ったものはいい加減という形で

利益だけを追求し安価な材料のみに走れば築いてきた絆が断ち切られる

人が人であるためになすべきことの大切さは

丁寧に暮らした人にだけ得られる幸せなのだと信じたい
 
2014-07-26 00:04 in | Comments (4) #

2014年7月19日 (Sat)

苦手 。。。。 克服時間



わたしには苦手なものが多すぎ

お洗濯大好きだけど  畳んで収納するのが苦手

整理整頓大好きだけど  整理しすぎて大切なものまで行方不明

洋裁&編み物に至っては母に言われて学校に入学したものの  一日で挫折

ケーキの先生について本格的にガンバロー    志は半年も続かなかった

そんなわたしが埼玉暮らしで苦手を少しづづ 克服  に挑戦

近くの阿里山Caféでいただいたチャイのシフォンケーキがあまりにも美味しかったので

家族の再三にわたるリクエストに重い腰をヨイショと上げてシフォンケーキ作り

まずは形から入門  今のところレパートリーは10種類 日々奮闘

お味は画像から推測ということで 。。。。。 修行中


友人から引越し祝いにいただいてたIH対応土鍋をようやくキッチンの仲間に

一日かけて糊止めを施し  さっそく白米を炊いてみました

ストウブ鍋ともル・クルーゼの鍋ともクリステル鍋とも保温鍋とも違う食感

昔から使われてきた日本の炊飯道具  再確認の味

硬からず  柔らかすぎず ほんのり甘味のあるご飯

二合のお米を水に30分浸して15分炊き  15分蒸らし

ゆるりとほぐした後は  木の蓋  に取り替えておひつとして使用

子供の頃食べたほかほかご飯の味を思い出し

ランチョンマットをお膳に替えてご飯の味を満喫中

手間暇をかけるという  ごはん時間を楽しんでます
2014-07-19 10:25 in | Comments (6) #

2014年7月14日 (Mon)

雨 のち 晴れ のち 雨



毎日のお天気がめまぐるしく変わる毎日

広島の旅人さんから広島の隠れ名産

「酵素栽培馬鈴薯 安芸津の赤ジャガイモ」 をいただき妹や姪にもお福わけ

ここ日高の地に転居したにも関わらず粉粉ハウスには美味しいいただきもの沢山

小さな暮らしにであっても心豊かに暮らせる倖せ噛みしめてます

新潟での時間に追われた暮らしから一変して日高では毎日がゆるりゆるりと時間が流れ

その流れに流れているうちに何もかもすべてが スローモード + ドジ踏みの日々

階段下の物置の掃除をすれば狭い出入り口にしこたま頭を打ちたんこぶ作り

車に乗れば頭と身体のバランスがバラバラ状態で 右手をしっかりドアに挟むし

中身の入ったビールの缶を思いっきり足に落っことして青あざ その痛さに悶絶

そんなこんなの埼玉暮らし4か月目 


大好きなキッチンクロスを眺めつつ狭いキッチンでは

ちょっとでも使い勝手が悪い物はさっさと場所替え、すぐに使わないものは物置に待機

1日がとても長い埼玉暮らしです
2014-07-14 10:02 in | Comments (4) #

2014年7月10日 (Thu)

暮らしの優先順位



慌ただしい新潟暮らしからゆるりゆるりの埼玉暮しにも少しづづ拍車がかかり

暮らしの時間割も少しづづ変わって

姪におだてられれば苦手なケーキ作りに精を出し 天気が良ければ日向ぼっこ

雨の日は小さなチェストの整理 小さな暮らしをするためにだけ残したアンティークな器たち

出したり 収めたり 眺めたり 見入ってしまった手が止まる

我が家の暮らしの優先順位は 暮らすこと 食べること 始末をすること

ひとつひとつが大切暮らしの時間割です

先日のblog 夢のお福分け 。。。。ご紹介の続きです

完成したお店 日和山五合目 coffee & gallery の画像が届けられましたが

お母様が体調を崩されて入院、openが延期とのこと 驚きました


いただいたメールからの抜粋です

***************
先生 お元気ですか

「日和山5合目のオープンを7月11日としておりましたが母の具合が悪く

暫く見合わせることにしました。残念ですが、家族が一番大事です。

人生まだまだ5合目です ゆっくり歩めということでしょうか

先のことを考えると悲しくなるので今の小さな喜びと幸せを感じ過ごしていこうと思います。

時間を作って、ぱんを焼きたいです。」

****************

辛い状況下にあっても「ぱんを焼きたいです」と結んでくださるお気持ちが嬉しく

人間大変な時こそ何かに打ち込める事があれば頑張れるのだと教えられた気がします

新潟での天然酵母ぱん教室に通ってくださっていた時も大変の連続だったにも関わらず

何時も笑顔でぱん生地と向かい合って「お教室が楽しいです」と言ってくださったこと

彼女のまっすぐな眼差しを思い出して勇気をいただいているわたしです

無理なことを望むより与えられた場所で与えられた時間を楽しむことの大切さ

困難を乗り越えて夢が叶う日を一緒に待たせていただきたいと願う粉粉です
2014-07-10 00:57 in | Comments (4) #

2014年7月5日 (Sat)

暮らしによりそうもの



長年連れ添ってきた ル・クルーゼ鍋 三兄弟 左から 25㎝  20㎝ 14㎝

可愛いけれど重いのが 難といえば難 しかし 離れがたくて日々愛用鍋

これから先 この重い鍋をいつまで使い続けられるのかは 体力 次第

左のオーバル鍋はトウモロコシを茹でたり カスタードクリームを作るのには必需鍋

いつかこの鍋を持つのが無理という日まで暮らしの道づれ


ホィッパーしやすい深いボールをずっと探していてなかなか  これ というものに出会えない

先日 ふと  ひらめいた 。。。。 考え方の視点を変えてみれば何か見つかるかもしれない

電動ミキサーにも耐えられ なおかつ手に持っても滑らないボール

待つこと二年  見っけました 早まって使い勝手の悪いものを買わないで良かった!!

本来の使い道はケーキなどを作る際に使う電動マシーンの替えのボール

持ち手がついて 深さもあって ホィッパーしても材料が飛び散らない

その上使わない時には  ひょいとひっかけておける優れもの

ぱんの粉を計るにも2キロはゆうに入るので 。。。。 お買い得価格 2.020yen


暮らしに寄り添って心豊かにしてくれる物達との出会いは簡単ではないけれど

必要なものが出てきたらまず身近に代用品を探してみる 。。。。 それで事足りることも多い

簡単には物を増やさない  使ったら必ず元に戻す  定期的に暮らしを見直す

そんな暮らしの引き算を楽しんでます


先日 新潟のぱん教室の生徒さんから送っていただいた 「サクランボ」

心ゆくまで美味しいを堪能しました

今日の日高は涙空  明日天気になりますように 青空が恋しいです  

2014-07-05 16:27 in | Comments (4) #

2014年6月29日 (Sun)

味覚の鍛錬 。。。。修業は続く



わたしのお二人目のぱんの師匠 今は高知におられるピッコリーノの伊藤先生から

一年に一度修行時代を忘れないように師匠のぱんを送っていただいて初心に帰る

師匠からいただいた最後の修了書には

「今後益々研鑽されあなた独自の境地を開拓されることを期待して止みません」

と重い言葉が並んでいる

基本のぱん  食ぱん 田舎ぱん カンパーニュ  

それ以外の粉粉ぱんはオリジナルなものが多い

にも関わらずやはり一番美味しいと感じるのは  基本のぱん

この基本のぱんがかなり 手ごわい けれど年中作り続けている大好きなぱん

それでも少しづづ その日の気温や湿度や生地の出来具合によって独自のやり方をプラス 

いつも違っていつも新しい発見  ぱん生地は生きていることを思い知らされる

人の味覚はそれぞれに違うけれど  美味しいという基準にばかり立つのではなく

作る過程を楽しむということ  大好きな人を慈しむようにぱん生地と向かい合う

それが何よりもわたしには大切なことだと改めて師匠のぱんを前に

「どうでもいい暮らしではなく どう暮らしたいのか」を問われている気がする

何事も  きっちり きっちり 暮らすのは苦手だけれど

その日  その時  今できることを見つけながらゆるりと暮らすこと 

これからの暮らしはそんな時間を大切に  「ぱん」 と暮らしたい

師匠からのお手紙に

「どうしてもこちらでは白生地の良い味が出せません でも頑張ってみます

お互いに頑張って本物のパンを広めましょう!」  とありました。

83歳の師匠がまだ探究心を持たれて頑張っておられる真摯で謙虚な生き方に

いろんな意味で学ばせていただくことばかり

埼玉の粉粉ハウスもそんな夢を紡いでいただける場所でありたい

小さな暮らしを丁寧に丁寧に 。。。。時を紡いで歩きます 


新潟からぱん屋時代のお客様が故郷の笹団子を送ってくださいました

粉粉さんに会いたいです 新潟の工房が懐かしいです と結んでいただいて涙腺が緩みました



雨上がりの緩やかな風 たおやかな時間 今日も幸せな一日ででありますように



2014-06-29 11:06 in | Comments (4) #

2014年6月24日 (Tue)

夢のお福分け


先日 新潟の天然酵母教室にきてくださっていた生徒さんから

ご夫婦で長年の夢を形された近況メールをいただきました。

ブログでのご紹介その二です 


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ご無沙汰しています。

先生 お元気ですか?

先生のブログを拝見し元気をいただいています。

日和山5合目はハードの方は屋上の手すりを残すだけになりました。

オープンは7月の予定です。

かなり遅れていますがこの時を大事に楽しんで過ごしています。

パンもお菓子もと欲張って動くと、家事がつらくなり迷惑をかけてしまうのが現状です。

欲張らず、まずはおいしいコーヒーをお出ししたいと思います。

一階は日和山コーヒー、二階はギャラリー(日和山資料館)としました。

入り口の両脇に、粉粉さんからいただいたオリーブ木が花を咲かせ、迎えてくれます。

休憩では、粉粉さんで使っていた素敵なカップで癒やされ支えていただいています。

今できることを楽しんで過ごします

また、近況をメールさせていただきます

先生もお元気でお過ごし下さい。

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色々な問題をご夫婦で乗り越えられて夢が間もなく形になります

ここまでの長い道のりと葛藤はいかばかりだったかを傍で見て知っているだけに

Openのお知らせに涙腺がゆるゆる緩みました。

たった一個の粉粉ぱんから夢を紡いただいて

いつか いつか という想いが実を結ばれたこと

キッチン工房 粉粉の存在にも大きな意味があったと教えていただきました

長い道のりをご夫婦で共に歩いてこられたNさんに心から賞賛の拍手を送ります 

どうぞお二人のお子さんたちにどんなに辛くても困難な問題に立ちふさがれても

決して夢をあきらめないで悲しみを笑顔に変えたお母さんの姿を見せてあげてくださいね

わたしも負けないで沢山の温かなご縁を何時も両手に抱きしめて

日高の地で夢のお福わけをいただいて

真摯な気持ちでぱんと向かい合ってゆっくりゆっくり自分の足であるいていきたいと思います


天然酵母のお店Openの際 お祝いに生徒さんたちからいただいたピカソのリトグラス

日高の粉粉ハウスに飾って毎日慰められてます
2014-06-24 11:31 in | Comments (2) #

2014年6月18日 (Wed)

狭いながらも楽しい我が家



キッチンの作業台が狭すぎて何をするにも不便 。。。。

それを少しだけ解消してくれたのが  オーダーまな板

厚さ3センチの榧(かや)の木で作られた頑強まな板をシンクに渡して作業台に

一つしかない引き出しをいかに効率よく使うか 悩む 迷う 悩む

出したり 図ったり 傍からみたら多分滑稽にしか見えないことを繰り返し

ようやく出番の多い 包丁とジプロップコンテナの置き場所に 


物入れがあったらあったで なければ無し で臨機応変という学習の暮らし

ゆるゆる時間のほとんどを暮らしの形の再発見


今年の梅仕事はジュース作り 洗って乾かして冷蔵庫でおやすみタイム

こんな小さな暮らしの時間 丁寧に暮らすというパズルを楽しんでます
2014-06-18 16:16 in | Comments (4) #

2014年6月15日 (Sun)

風のとおり道



四方から爽やかな風が通り抜ける日曜の朝 

器を日光浴させながら地域の子供会の廃品回収に出すものを用意

道路を挟んだお隣さんは車の屋根に収穫した 麦 を陽に当てている

新潟では見たことのない光景に思わず質問!!  「これはね干して麦茶にするのよ」

麦茶まで手作り 。。。。。 日高のお年寄さまは  偉い!!

そういえば裏の通称ぽっぽ道と呼ばれている地域の散歩道には季節のお花が咲き乱れ

いつもどなたかが手入れや花苗を植えていられる 花を愛でているという眼差し

我が家は駐車スペースを三台とったために庭が無い

新潟の家は広すぎて庭の手入れも庭師さん+毎日の水やりもかなりの重労働だったので

もう庭はいらない宣言 ご近所さまの綺麗なお庭を眺めて楽しませていただくラクチン暮らし


日差しが緩やかなリビングで我が家の6歳の娘 華は気持ちよさそうにソファーの背もたれでお昼寝

キッチンからいい匂いがしてくると目を開けてはおやつを催促

日高暮らし三か月目 近くの中学校から子供たちの声が聞こえて

長閑という言葉がぴったりの日曜日

酵母の仕込も終わってゆるゆる時間が流れていきます


2014-06-15 10:10 in | Comments (4) #

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