2015年11月16日 (Mon)

作り手の誇り



地元日高で放し飼いで育てられている卵を第一優先に

ぱん教室で使用する卵を何種類も探し回り

卵は季節によっても微妙に違いがある事を知る

粉粉ぱんの基本はお食事ぱんなので

バターや砂糖や卵を使用するぱんは限られている

それも粉100%に対して3〜5%のごく少量使用  

ぱん作り以外は時間があればいつも食材探し

生産者の方々から直接お話を伺えるのはとても勉強になり

作り手の顔が見えるものはとても安心素材

粉粉ぱんもそのように安心して食べていただけるように

大切に育てられた命をいただいて次の命を育む

責任の重さを忘れないぱん作り人でありたい

朝 産みたての卵を分けていただきに出かけ

掘ったばかりの里芋のお福分けにあずかり しばし里芋談義

のんびり ゆっくり 寒くなってきた日高の夜は

里芋のグラタンが恋しい季節です
2015-11-16 00:15 in | Comments (7) #

2015年11月11日 (Wed)

ばんのきもち


新潟のぱん屋時代のお客様から近況メールをいただきました

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今日 沼垂のポッポの天然酵母ぱん屋さんに行ってきました。
売れ切れでしたが、パン屋さんとキッチン工房 粉粉さんの話しになって 
店主さんが「あの伝説のパン屋さん」って話してましたよ

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一週間に一日 それもたった二時間しか営業しないちっちゃなぱん屋
15種類ほどのぱんを週替わりで作るぱんを変えて
仕込みからすべてのぱんが焼きあがるまで三日間
一人で細々150個ほどしか作れなかった零細企業のぱん屋
営業形態が伝説なのか 
それともなにかほかに失笑ありの伝説なのか
何はともあれ廃業して二年 
忘れないで噂をしていただけるだけでも嬉しいです

五年間店先に掲げた懐かしい新潟のぱん屋の看板
良く見ないとわからないほど小さな看板を頼りに
毎週来てくださった沢山のお客様方
こんな未熟者を支えてくださったみなさまありがとうございました。
日高の地でご縁を忘れないでいただいた温かなお気持ちを
次の何方かに必ずバトン出来るように頑張ります



母の介護をと大きな決断で埼玉に転居を決め
2013年12月28日 キッチン工房 粉粉 閉店の日に
お客様や生徒さんからいただいた寄せ書き
凹んだり 躓いたり 笑ったりした5年間のぱん屋の足跡
思い出すのは楽しかったことばかり

地方紙の新聞 ローカルラジオの取材にもお声をかけていただきながら
公の場に出ることがとてもできなくてお断りさせていただいた
どちらの方からも 「取材拒否ですか」と詰め寄られ途方にくれ
「恐れ多いので 取材辞退ということに」と発言して苦笑をかったこと
50%しかない実力の残りを足してくれた友人の皆さまのこと
思い出しては再び歩きだせる勇気をいただいてます

食べ物を作る人間は人の命を預かっているということ
どんな時でも温かな気持ち ぱんのきもち を忘れないで暮らしたい
優しいぱんの作り人 まだまだ道のりは遥か遠く遠くです
2015-11-11 22:29 in | Comments (4) #

2015年11月9日 (Mon)

今週の美味しいもの



新潟のぱん屋時代のお客様がヨモギたっぷりの笹団子を送ってくださいました

ちょうどぱん教室の真っ最中  ぱん作りもそっちのけでさっさと開箱 

笹の香りが部屋中に広がって美味しい話で盛り上がり

ベーグルを作る  田舎ぱんを作る

生徒さんそれぞれに違ったぱん作りに軌道修正

本日のランチメニューは

田舎ぱん 

ブルーチーズのグラタン 

牛蒡の豆乳ポタージュ

デザートはコーヒームース サワークリーム添え

焼きたてのぱんが温かいうちに試食しましょう 。。。。。のはずが

皆さんが手を伸ばしたのは笹団子

ここはなんのお教室なのかと笑う一幕

美味しいはみんなを笑顔にしてくれる魔法

新潟のS様 温かなお気持ちありがとうございました

独り占めしないで皆さんにお福分けさせていただきました


そしてそして素敵な贈り物はまだまだ続くで

スイス製の素敵な耐熱グローブは新潟の生徒さんからプレゼントです

「先生お元気ですか もうすっかり日高人ですね」と添えてくださったお手紙

新潟の工房で皆さんと過ごした沢山の時間 思い出をしてはうるうる

新潟 ⇒ 日高 はたった三時間 帰ろうと思えばいつでも帰れる距離

皆さんと過ごした時間は 大切な宝物時間でした

日高暮らし一年と八カ月  二度目の秋を迎えています

2015-11-09 00:33 in | Comments (4) #

2015年11月5日 (Thu)

珈琲日和



毎月新潟県柏崎市の フレッシュコーヒーNО1さん からコーヒー豆が届きます

地域全体が中越地震で被害を受けられて店の存続も危ぶまれたとき

大勢の方々と一緒に商店街を失くさないための活動に参加させていただき

ナンバーワンさんのコーヒー豆との出会いがありました

大変な被害に遭われたのにいつも前向きに頑張っておられたマスターに

励ますつもりがいつも励まされた

長年フェアトレード活動を続けてこられて

注文の電話をすると

「〇〇様 いつもありがとうございます」と大きな声が返ってくる

このおっきな声を聴くと元気を貰えるようで嬉しい

生豆を丁寧に焙煎 手を抜かない職人の仕事ぶりに心底惚れました

100g包装にして一キロ届く豆は冷凍庫で保存

毎日一杯ずつお気に入りのコーヒーミルで豆を挽いてコーヒータイム

陽だまりの中でほんの少しフェアトレード活動に

参加させていただいている気がする

今日の日高は肌寒いものの日中は穏やかな陽射しの中

ベンチに腰掛けてぬくぬくコーヒー日和

明日も良い日でありますように

2015-11-05 01:33 in | Comments (2) #

2015年11月2日 (Mon)

美味しい余りもの



新潟の三根山園農場の長津さんから沢山の柿を送っていただきました

思えば長津さんとはかなり古い友人関係

新潟でのぱん屋時代は公の場に出ることはほとんどなかったものの

一年に一度新潟の北方文化博物館で行われた 

「小春展」イベントにお声がけいただいき 

毎年 長津さんは塩結び 粉粉はお食事ぱんを携えてコラボを組んでました

200個ほどのぱんが一時間ほどで完売後

お教室の生徒さんと長津さんのお結び作りや販売を手伝って

どっちがどっちの人間やらわからないような関係

埼玉に転居してからも長津さんちのお米を食べられる幸せ

時折懐かしい故郷の産物を送ってくださったり

新作の粉粉ぱんをお送りしたりと

古い古い仲良しさんです


今日の粉粉ぱんは カスタードクリームぱん

地元日高の牛乳とオーガニックバニラビーンズを使って

水分を飛ばしながらゆっくり練り上げ生地にたっぷり包んで焼いた

大人のクリームぱん


残ったカスタードクリームは頑張った自分へのおやつ

フランスパンにたっぷりサンドして 。。。。。 幸せランチ
2015-11-02 00:01 in | Comments (6) #

2015年10月28日 (Wed)

自分の居場所



なぜか子供のころから物作り人が大好きでした

ご近所に人工大理石の工場があったり布団綿を打ち直す場所があったり

同級生の家業がお豆腐屋さんだったり籠を編んで売っているお店だったり

学校帰りの道草は何時も決まってそんなお店を回ってました

やっていることはそれぞれに違うのに

何故か根をしっかり下ろして生きているそんな逞しさは同じ物作り人

そして一人一人の職人さんが自分の居場所で輝いている気がしました

いつか自分もそんな物作り人になりたいという根っこを作ってくれた人たちです

自分の居場所は自分で作るそれを教えてくれたのも物作り人

鉄砲玉のように話をしながら

手は休むことなく動いていたのは子供の目にも感動でした

決して華やかな世界でもなく傍目からかっこよく見えなくても

きらきら輝く眼差しはずっとずっと遠く見据えながら誇りをもって生きている

自分もそんな大人になりたかった

でもそんな物作り人には幾つになっても遥か遠い道のり

わたしのいるところはまだ梯子段の一段目 登っては落っこちるの繰り返し

遥か彼方の目指す自分の居場所に向かって一日一センチ

気の遠くなるような道を選んで歩いている気がします
2015-10-28 23:47 in | Comments (6) #

2015年10月26日 (Mon)

冬の贅沢



一日の終わりにちょっぴり贅沢なルームシューズに素足をいれる

大好きな新潟のお店 ストアー・ルームさん で昨年買ったもの

21センチの小さなわたしの足が中で少し泳ぐけれど

真綿で包まれているようなほっこりぬくぬく

眠る前のわずかな時間にしか足を入れないルームシューズだけど

ほんのひと時幸せの気分に浸らせてくれる特別なもの

贅沢ってそんな気持ちを大切に思っていることなのかもしれない


今日の幸せぱんはココナッツオイルを使ったオーガニックブルーベリぱん

甘さを極力抑えるとブルーベリーの香りと甘味がより一層引き出されて

温かい濃い目のミルクティーと一緒に軽食にぴったりのぱんになる

ぱん生地の配合を足したり引いたり季節に合わせて変えてみる

美味しいと思える配合に行き着くには足し算よりも引き算が相応しい

入れなくていいものは入れない 

シンプルであればあるほど手を加えるよりも素材の持ち味最優先

今夜もぱん生地に励まされている気がします
2015-10-26 00:01 in | Comments (6) #

2015年10月21日 (Wed)

湯たんぽ



突然にやってきた秋の寒さに湯たんぽが恋しい季節

二個の湯たんぽと春まで仲良し暮らし

一個は布団に入れて  

もう一個は日中膝にのせてヒーターの代わりに

なければ無いで暮らせるけれど

厚着をしたら動けないし  

エアコンに頼ると乾燥が怖い

電気カーペットはダニの温床になりそうでなおさら怖い

湯たんぽはそんな不安を払拭してくれる優れもの

北欧からやってきたかわいい湯たんぽに恋してます

2015-10-21 23:34 in | Comments (4) #

2015年10月19日 (Mon)

家仕事



今週はゆっくり家仕事時間

我が家には衣替えという習慣がなく

総てのものを出来るだけ簡素化&見える化に

三畳のクローゼット兼納戸は二人分の洋服を全部ハンガーにかけ

ハンガーに掛けにくい物は畳んで二段の棚に仕分けしてあるので

持ち物の何がどのくらいあるのかが把握できる

クローゼットの上は40センチの四方棚 

季節家電や来客用の布団など普段使わないもの置き場

此処も下から全部丸見えなので棚に収まり切らないものは潔く処分

あれやこれやと何時間もかけての整理は苦手なので

気が付いたときに少しづづ何分割かに分けて行うようにしていないと後が大変

家電やその他の使用説明書や保証書は雑多にまとめると探すのに途方にくれるので

キッチンのものはキッチンに  水回りのものはその要所要所に置くことで解決



暮らしのあれやこれやの覚書もあっちこっちに散らばると

ただでさえ忘れっぽい性格ゆえ探し物に時間ばかり取られるので

B6の情報カードにメモ書きしたものをファイリング

一年かかってやっと暮らしの全てが見える化に落ち着きました

それを維持できるように総ての持ち物に住所をつけて使ったら必ず元に戻す

少ない物で豊かに暮らせるように自分に課した約束事

小さな暮らしを楽しんでます


お教室の生徒さんから立派な国産松茸をいただきました

嬉しいやら恐縮やらですが三年ぶりのご対面 しばし飾って眺めています
2015-10-19 00:42 in | Comments (4) #

2015年10月15日 (Thu)

粉粉日和



10月12日は産んでくれた両親に感謝をする日

新潟の生徒さん 神奈川の生徒さん 日高の生徒さんから

プレゼントと温かいメールまでいただきありがとうございました

日高暮らしも1年7カ月

ようやく迷わずに行きたい所に行けるようになり

あちらこちらからお茶のお声をかけていただけるご近所さんも出来

粉粉ぱん持参でえっちらおっちらお天気のいい日はお外でランチ

家仕事もほっぽって糸の切れた凧状態

その分どこかで微調整

今夜も真夜中のぱん生地仕込み  温度 湿度 酵母さんの機嫌良し

午前二時半の一人時間 静かな静かな時間です
2015-10-15 02:44 in | Comments (5) #

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