キッチン工房　粉粉(ここ)　 　

家業の仕事をリタイヤしてはや五年目の春

あらためて気づかされる沢山の責任　。。。。　

いつの時代であっても　　どんな時でも

全ての人が人としての役割をもってこの世に存在していること

何気ない暮らしの中でいつ起きるかもしれない　　災害　や　災難　や　天災

いざという時自分の役割はなんだろうと考える

子供の頃　　第二室戸台風　　を経験した

母はわたしたちにいざという時に持ち出す荷物の役割を言いつけた

夜になって風雨が激しさを増し、母の掛け声とともに避難先に向かった

あいにく父は仕事で不在　祖母と母と子供三人

振り向かないで村の公民館へ走ること　。。。。　もうみんなで必死

言いつけに背いて振り向いた瞬間　　　轟音とともに　　我が家が潰れた

母の号令で避難出来たわたし達家族　　なにの　なのに

わたしは役割の　「おにぎり」　を持ち出すのを間違えて座布団を手に逃げてしまった　　

叱られて　　叱られて　　空腹のまま冷たい床で眠った　ひもじさ

年を重ねた今でも時折夢に見る

普段から　備えあれば憂いなし　わかっていても出来ない軟弱者

それでも緊急時に自分に何が出来るのだろうと考える

東日本大震災の日は揺れる工房で一晩中ひたすら　ぱん　を焼いていた

とにかく何があっても１００個のぱんがあれば町内の方々の一食分は足りるはず

子供の頃の教訓　　空腹　　が一番人間の心を弱くしてしまうこと

身を以て知っていたから頑張れた

常日頃　わたしたち一人一人が果たさなければならない役割を持つことの大切さ

時間とともに薄れてしまう地震の夜のこと

まだ悲しみの淵にいらっしゃる多くの方々のこと、忘れないで暮らしたい

自分に出来る小さな役割を思いながら

今週もぬくぬく優しい幸せぱんの作り手になれますように

★　　今週の　粉粉ぱん　★　
　　　　　
■　紅茶バターロール
■　全粒れーずんぱん
■　全粒有機人参ぱん
■　チーズミニ食ぱん
■　オレンジとクリームチーズぱん
■　ブルーベリーぱん
■　ライ麦ドライトマトぱん
■　カンパーニュ
■　田舎ぱん　
■　食ぱん
■　全粒山形食ぱん
■　フランスパン

このたび　　ご縁　があって　(というより無理をおねがいして)

岐阜県多治見市の　　「　ギャルリ　百草　」　さんから器が届きました


ごく薄く焼き上げた　白磁　の飯茶碗　と　手削りの竹のお箸

中期古伊万里の写しの　そばちょこ

欅材の素朴な　　摺り漆椀

山口　和宏氏作の　楢材のトレイ　　

そっけないほどシンプルなのに美しい佇まいに惹かれます

ずっと長いこと　　安藤　雅信氏　の暮らしと器に魅せられ

余分なものを全部そぎ落として凛とした器と

ギャルリから丁寧に暮らすことの大切さを教えられます

物の作り手にとって　日々の暮らしの　食事をおろそかにしてはならない

沢山のものを手に入れるより本当に心から安らげる

ほんの少しのものだけを大切にして暮らしていきたい

暮らしの中の静かな礼節　　自分の暮らしに沿う美しいもの

目先の物だけを追い求めるよりも身の回りの美しいことに目を向けて

素直な気持ちで日々を心地よく生きるために簡素な豊かさを学びたい


繕いながら１０年履き続けた藤原　千鶴さんのルームシューズがもはや限界に

半年待ちで新しい後輩シューズが届きました

これでまた先輩シューズも出番を少しづづ休めて二足を代わりばんこに使用できます

幸せが　　ひとつ　　ふたつ　　みっつ

繋がって　　繋がって　　心が　　繋がって　　

今週も幸せぱんの作り手になれますように


★　　今週の　粉粉ぱん　★　

　　■　全粒　バタールロール
　　■　ライ麦　いちじくのフォカッチャ
　　■　全粒　黒糖ベーグル
　　■　くるみとクリームチーズぱん
　　■　ウィンナーぱん
　　■　全粒　あんぱん
　　■　有機　豆乳ぱん
　　■　全粒　カレンズぱん
　　■　田舎ぱん
　　■　食ぱん
　　■　フランスパン
　　■　玄米ごま山形食ぱん

人様より１０年早く訪れた　　更年期　　で心が壊れた日　。。。。。　

頑張っても　　頑張っても　毎日が暗い闇のような時間との闘いだった

そんなとき目にした雑貨を扱うお店の　かわら版　　の短い一行

　　　「　自宅でばん教室やってます　」

その文字に吸い寄せられるように先生のお宅の門をくぐった１７年前

先生のもとで５年間ぱん作りだけではなく色んなことを学ばせていただいた

あの時　　ぱん　　との出会いがなかったなら

あの時　　かわら版　　を見ることがなかったなら

あの時　　先生に出会えてなかったら

今のわたしは存在していなかった

先生のお教室は温かなサロンで

いただいた美味しいお紅茶の味は一生忘れられない味となった

先生が天国に旅だたれ寂しさに打ちひしがれていたときも助けてくれたのは

先生の入れてくださったお紅茶の味と教えていただいたぱんの味

あの日から　　いつか　　わたしも先生のように生きたいと願った

そして　　辛い時　　悲しい時　　人は夢中になれる 何か　を　助けとすれば　

乗り越えていける事をどなたかにお伝えすることの大切さを学んだ

人の心は目には見えないけれど　　

見えないものを大切に生きることを学んだ　

最初の先生から学んだ　　イーストぱん　　

その後　　ピッコリーノの伊藤先生から学んだ　　天然酵母ぱん

勉強の仕方はそれぞれ違った　　ばんの道　　ではあるけれど

お二人の先生から学ばせていただいた　　二つの粉の道　

キッチン工房　粉粉(ここ)の店名はお二人から学んだ二つの粉から頂戴して付けました　

打ち込めるものは人それぞれ違っていても

努力をして手に掴んだものは決して無駄なものはないはず

キッチン工房　粉粉は温かな人たちとの出会いの場所であってほしい

そんなささやかな願いから船出をさせていただいた場所

「　美味しいものはみんなで食べたらその美味しいは何倍にもなる　」が先生の口癖

工房の看板を下ろすその時まで亡き先生のご意志を忘れないで歩きたい　　

そんな粉粉を助けてくれるシニアグラスと二人三脚　。。。。いえ　二物三脚

今週も幸せぱんの作り手になれますように

★　　今週の　粉粉ぱん　★

■　豆乳バターロール
■　玄米ごまぱん
■　オニオンとベーコンぱん
■　バターブレッド
■　ブルーベリーとクリームチーズぱん
■　オレンジとチョコぱん
■　全粒レーズンぱん
■　全粒山型食ぱん
■　カンパーニュ
■　田舎ぱん
■　食ぱん
■　フランスパン

土曜日のショップが終わってから慌ただしく荷物をまとめ

日曜の朝早く新幹線に飛び乗って新潟から一路 母の待つ埼玉へ

４月から１１月までは車で　雪が降る季節は新幹線で

そんな暮らしも気がつけば１２年目

グループホームに１０年、その後遠くに秩父山を望む施設に移ってはや２年

四季の移り変わりを感じながら母にただ会いたいの時間を過ごした

娘として自宅で介護出来なかった痛恨の痛みと後悔と歯がゆさ

それでもすべては時間がいろんな思いを払拭してくれた

わたしが笑うと母も笑う　　わたしが歌えば母も声のない声で歌う

子供が食べるような小さなプリンを３０分かけて食べる母

小さくなった皺々の手で一生懸命わたしの手をさする母

そんな母と寄り添って生きられることの幸せにただただ感謝したい

生きることの大切さ　　命の重さをしっかりと受け止めて

今週も　　幸せぱん　　の作り手になれますように



先週　キッチン工房　粉粉に届きました 　東京　世田谷の花屋 花子さん　の

春を感じさせてくれる清楚なアレンジメントに ほっこり ぬくぬく

本日の嬉しいは　粉粉のレシピをしっかりと保存してくれる　

Ｃａｒｄ　Ｂｏｘを　 store room　さん　　

でみつけ一目ぼれ　その出会いが嬉しくてしっかり抱えて持ち帰りました

ゆっくり　ゆっくり　沢山の美味しいを綴っていきたいと思います

★　　今週の　粉粉ぱん　★

　　
　　 　■　大豆ごまバターロール
　　 　■　オリーブのフォカッチャ　　
　　 　■　豆乳ベーグル
　　 　■　クリームぱん　　 　　
　　 　■　チーズぱん
　　 　■　ひよこ豆ぱん　
　　 　■　全粒チョコぱん
　　 　■　全粒山形食ぱん
　　　 ■　食ぱん
　　　 ■　田舎ぱん　　
　　 　■　フランスパン

小さな暮らしのために　　五個手放して　　二個を買う

一見無駄のように見えても確実に家の中はすっきりしていく

いっそ　すっぱり　　さっぱり　切り捨てれば簡単かもしれないけれど

長年連れ添った　　物達　　と安易にさよなら出来るくらいなら苦労はしない

着なくなった服　　大きな家具　　いつかまた読むかもしれない本たち

いつか　　いつか　　そんな　　いつかは来るのだろうか

そんないつかの思いから始まった　　小さな暮らしへの想い

人さまがおっしゃるように　　潔い決断　　とは程遠い現状

母という主を失った実家の片付けを余儀なくされて

今の暮らしに足るを知ることが必要だったと

これから自分が進むべき道を教えられた気がした

何が本当に必要で　　何を手放せば良いのかは人それぞれ

わたしに必要だったのはほんの一握りの幸せだったと

母が暮らす施設のロッカー　　　持ち物はたった一個の衣装箱 そこからから学んだ

沢山の物を手放して　　沢山の想いを手にした

小さな暮らしを楽しむために昔　母がしてくれたように三度の食事の箸を変えてみる　　

丁寧な暮らしは　　ささやかな暮らしの延長線

ごはんだよ　　。。。。　　母の声が聞こえる気がする

先週のショップは寒さが肌を刺すようなみぞれ日

わざわざイチゴを沢山お届けくださいましたお客様　　本当にありがとうございました。

とても甘いイチゴなのに　　泣き笑いのわたしにはちょっびの塩味のイチゴでした。


★　　今週の　粉粉ぱん　★

■　オレンジバターロール
■　有機人参丸ぱん
■　オーガニックレーズンとアーモンドぱん
■　ライ麦いちじくぱん
■　メロンぱん
■　ひよこ豆とクリームチーズぱん
■　全粒ブルーベリーぱん
■　カンパーニュ
■　田舎ぱん
■　食ぱん
■　フランスパン

のんびり生きているつもりでも

いろんな場所で決断を迫られたり　その時々に　　右往左往の日々

落ち込んで何にも見えない　　何も出来ない

そんなとき　　静かに心を癒してくれるのは　

本　　だったり　　　音楽　　だったり　　青空　　だったり

その時々に　　心　　を　　明るいほうに　　明るいほうに　

導いてくれるのはやはり　　時　　という神様

失敗から学ぶ教訓　　それはきっと人それぞれの宝物に違いない

松浦　弥太郎さんの　　メッセージ＆フォト　「　今日もていねいに　」



文字を追う心が　　豊かに　　癒されていく

静かに時を刻む工房で　　粉粉ぱん　　と向かい合って生きる

一週間にたった二時間の開店時間であっても　　その　　時　　のために全力を尽くす

いま出来ることを　　ていねいに　　ていねいに　　迷わず　　ていねいに

その時間の　　　大切さ　　を粉粉ぱんが教えてくれる

毎日のそんなささやかな時間が　　宝物　　と思える日々

このたび　　縁　　あって嫁いできた　　大きなフランスのアンティーク　テリーヌ型




天然酵母ぱんレッスンで大切に遣わせていただきます

レッスンではぱん作りだけではなく

ぱんに添える 「美味しい」 も沢山お伝えしていけたらと思っています。

★　今週の　粉粉ぱん　★　
　　　　　　■　バターロール
　　　　　　■　有機栗とごまのフォカッチャ
　　　　　　■　はちみつ紅茶ベーグル
　　　　　　■　オーガニックひよこ豆の焼きカレーぱん　　
　　　　　　■　オレンジぱん　　　　
　　　　　　■　あんぱん
　　　　　　■　全粒　胡桃ぱん　　　
　　　　　　■　有機豆乳ぱん　　
　　　　　　■　全粒　山型食ぱん
　　　　　　■　食ぱん
　　　　　　■　田舎ぱん
　　　　　　■　フランスパン

最近　ブログを読んでくださる皆様から

家の中をすっきりさせたいので　　秘策　　を教えてください　!!

難解な質問　。。。。　わたしに　　秘策など　　あろうはずはありません

実践していることと言えば

暮らしに　　　不必要　　と思われるものを見つけたらとりあえず箱に入れて階段下物置きに

もし　　必要　　になったらそこから出して元の場所に戻す　　の繰り返し

で　。。。。半年後に潔く　　決断　　を下す

人まねで急いでコトを実践すると　　　絶対に 絶対に　　後悔　　します　　

ゆっくり　　ゆっくり　　時間 と 知力 と 労力　　が必要

家の中に風を通せば日々の暮らしもお掃除も楽になり無用な買い物もしなくなる

それは無計画に物を減らせばいいということとは違うはず

どんな暮らしをしたいのかをしっかりと思い描けなければ　徒労に終わるだけ

二人暮らしの我が家の冷蔵庫はいつも　　ぽっかり　　　棚が空いている

何にも無いようでも　　里芋煮　　鱈の煮付　　キャベツのサラダ　　佃煮　　青菜のおひたしが　　

スタンバイ、これで３日間はラクチン食生活です

食材のストックもキッチンの引き出し　　一杯分　　と決めそれ以上は増やしません


小さな決め事を実践するだけの暮らしの減量　　節約しながら楽しく暮らしたい

わたしの買い物　　あったらいいな　　は　　なくてもいいな　　です

そんな暮らしの物差し　。。。。　　失敗を重ねて気づく日々

お片づけは　　急がないこと　

大好きなものが傍にあるだけで幸せなのですから　　

　　　　　★　今週の　粉粉ぱん　★　

　　　■　豆乳バターロール
　　　■　黒糖くるみぱん
　　　■　玄米ごま丸ぱん
　　　■　オニオンベーコンロール
　　　■　いちじくとクリームチーズぱん
　　　■　オレンジとチョコぱん
　　　■　全粒レーズンぱん
　　　■　田舎ぱん
　　　■　食ぱん
　　　■　カンパーニュ
　　　■　フランスパン

一日何も考えずゆるりとする日を大切にしてます

普段の日なら　　前日　　に翌日やることのメモを机に張り付けて

順番に済んだことを　　チェック　　するのが日課

それでも後から忘れてた～なんてことあったり　ドタバタ　オタオタ

今日は一日　　ゆるり日和

シルパーのカトラリーを磨いて手が真っ黒　。。。。　こすって顔も真っ黒

そのまま買い物に出かけても気が付かないのは本人だけ

まっ　　そんなことはお構いなし　　楽しければすべて良し


今月の　　東京の花屋　　花子さん　　のアレンジメント

ひっそりと粉粉ぱんを引き立ててくれました

決して派手ではないのに存在感のある花子さんのアレンジメント

粉粉ぱんも負けてはいられない　。。。。。　　　

ご飯のように召し上がっていただける粉粉ぱんでありたい

そんなぬくぬくをお届けできますように今週もガンバレ　　わたし

寒さをどこかに吹き飛ばして幸せぱんの作り手になれますように

★　　今週の　粉粉ぱん　★　

　　 　■　玄米ごまバターロール
　　 　■　ドライトマトのフォカッチャ
　　　 ■　全粒ブルーベリーのベーグル
　　 　■　自家製カタードクリームぱん
　　　 ■　チーズぱん
　　 　■　ひよこ豆ぱん
　　 　■　全粒チョコレートぱん
　　 　■　田舎ぱん
　　 　■　食ぱん
　　 　■　全粒山型食ぱん
　　　 ■　フランスパン

キッチン工房　粉粉で一番の働き者は

ステンレスの計量カップと天然大理石を置いた作業台

この計量カップで仕込水を計り　　豆乳を温め　　時にはひよこ豆も煮る

なくてはならない力強い助っ人　　本当に働きもの

１４００　×　９００　の天然大理石は大工さん四人かがりで運び入れてくれたもの

ちょっとやそっとではびくとも動かないほど重い

それを元は座卓だったテーブルに頑丈な足をつけ大理石をしっかりと固定

大工さんと粉粉のちょっぴり自慢の作業台

この大理石を探すのに一苦労したんだからね　。。。。。　と

今でも時々話題になるほど　　　大変だったらしい

大事に使わなくてはバチが当たります　

昔から好きなものはほとんどといっていいほど変わらない

ここ二年　小さな暮らしに向けて持ち物を見直し、本も１０/１に減らしたけれど

大好きな　　堀井　和子さん　　の本だけは一冊も手放せなかった


中には２０年以上も前に出版された本もあるのにいつの年代に手にとっても

美しいデザインとお料理と器に癒される

物を減らすことも大切だけれど

ずっと変わらない　　　すき　　も残しておきたい

眠りにつく前の僅かな時間に手に取る一冊

７０歳になっても　　８０歳になってもそんな　　素敵　　を忘れないで暮らしたい　

ずっと変わらず好きなものたちはわたしにとって暮らしの栄養剤なのかもしれない


　　 　★　　今週の　粉粉ぱん　★　

■　紅茶バターロール
■　オーガニックれーずんぱん
■　有機人参ぱん
■　めろんぱん
■　オレンジとクリームチーズぱん
■　ブルーベリーぱん
■　ライ麦ドライトマトぱん
■　カンパーニュ
■　田舎ぱん　
■　食ぱん
■　フランスパン

暮れに無理を重ねて左五十肩に加えて右肩をも痛め

仕事納めのぱんを焼くこともできないかと思うくらいの痛みに

我ながら情けない思いをした経験から学んだこと

気力だけでは物事を上手く運ぶことが出来ない年代になったのだと

改めて暮らしの時間割を考えさせられた

せめて一週間の半分時間はすべての仕事を１０時半には終わらせて

ほのかな灯りの下でゆるりゆるりと何も考えない時間を持ちたい

眠りにつく前の一時間　ハーブティーを片手に読書時間　


読んでいるのか　　心が宙を舞っているのか　　静かに時間だけが時を刻む

そんな時間を少しづづ増やしていきたい

週３日の残り時間は粉粉ぱんと真正面から向かい合う大切な時間

仕込が始まる木曜の夜から土曜日のショップが終わるまでの時間は　　ガンバレ　わたし時間

人の心を豊かに満たしてくれるにはいろんな　　迷い　　を潔く切り捨てる覚悟が必要

小さな覚悟　　と　小さな決断　　ささやかな１日に感謝して工房の灯りを消す　　

今週も幸せぱんの作り手になれますように



★　　今週の　粉粉ぱん　★　

　　■　バタールロール
　　■　いちじくのフォカッチャ
　　■　全粒黒糖ベーグル
　　■　有機ひよこ豆の焼きカレーぱん
　　■　ウィンナーぱん
　　■　あんぱん
　　■　全粒胡桃とレーズンぱん
　　■　有機　豆乳ぱん
　　■　田舎ぱん
　　■　食ぱん
　　■　フランスパン
　　■　全粒山形食ぱん