2025年4月27日 (Sun)

 一条工務店の免震住宅(Ⅳ)

 
戦前~日本人のほとんどは借地・借家に住んでおり、個人住宅やアパートなどに住めるようになった
のは昭和40年代~で、今では、その頃に建築された住宅が人口減少の為に空き家になっている。
65歳以上の一人暮らしの家は空き家予備軍といわれておりますが、
あと15~20年もすれば亡くなる人の数もピークとなり、働く人と働かない人の数も半々になるらしい。
 
オイラが住んでる市は消滅可能性自治体であり人口減なのでありますが、世帯数は増加している。
つまり、
親と同居しないで、分譲地を買って自分たちの家を新築する若い夫婦が多いって事ですわな。
そうなれば当然、親達が亡くなればその家は空き家になるわけでッ (オイラもそうですが)
今後も空き家が減少することは無いのでありんす。
 
不動産業の世界では
築20年以内の建物が 中古住宅
築20年以上の建物は 古家付土地
築40~50年以上の建物なら 更地扱い... 建物として価値のあるのは築20年以内という事のようでして
わが家の一条工務店「セゾン」も、今では古家付土地としての価値しかねぇ~のでありんす、トホホ。
 

ウルトラマンティガ登場 !! オイラの古家付土地を壊すんじゃね~~ッ
一条工務店『セゾン』なので "セブン" じゃねーのかよ、って突っ込みはナシだぜッ、
 
『セゾン』はタイルデザインがダサい、昭和っぽい、とかよく言われましたが
せめて自動車みたいに "ネオクラッシック・ハウス" とかカッコ良くディスってくれなのだわ。
あと、フィリピン工場で組み立ててる~とか、アンチがよく言いますけれど
身の回りで、部品から材料まで完全 made in japan なんてあるのかよ、なのですわ。
アメリカの夢を唄うバイクのハーレーだって、タイで生産してるらしいですから...
 
最近は、建築費が高騰して坪80~90万円、100万円の個人住宅もありますが (フル装備グランシリーズとか)
その為、4,000~4,500万円のローンを組む人も多いらしい、のだとか。
なので
今は40年ローンなんてのもあるそうで、若い人には建築費の100%を借りる人も多いとか。
このご時世で、多額のローンを長期に返済できる自信がある、と言うのは凄い事ですがね。
 
オイラも若かりし頃は
アパード代を払い続けても自分のモノにならんし、結婚して子供ができたしマイホームを建てて
ニューファミリーだいっ♪ とルンルンな日々を過ごしてりました(?)がッ
そろそろ「前期高齢者」に片足突っ込んでくる年齢になり、子供は家を出て地元に帰ってくる気配もなく
夫婦ふたり暮らしになって、しかも不要な実家まで相続すると... あれもこれも残るのは負債ばかりでありんす。
ああぁ、マイホーム建ててなかったら今頃は、GT-Rやレクサス乗り回してるイケオジだったに違いない !!
 


相続した築45年(現在評価=建物200万/土地380万)のボロ実家がありますが、今後どーすっかな...
 
県や市に空き家をタダで寄付したいと申し出ても、空き家は受け取ってくれません。
2023年4月「相続土地国庫帰属法」という国が不動産を引き取る法律が施行されたでのでありんすが
条件としては『相続した土地で更地の条件を満たし、かつ、10年分の管理費を国に納めた場合のみ』
土地に建物が建ってるとダメ、樹木があってもダメ、抵当権有りはダメ、隣地境界がハッキリでないとダメ
国に納める管理費は面積関係なく一つの宅地ごとに20万円、国へ審査申請に1.4万円、などなど
条件がイヤらしく、実際に国が受け取る土地も少ないらしい・・・ つか、国は本気で受け取る気がない。
あ、熊とか野生動物が出没する土地もたぶんダメです。
 
一方で、
オイラが住んでる市では、安い家賃で住める住宅を欲している生活困窮者の相談が増えているらしく
仕事や何かの都合で住宅ローン返済ができない、家を出なければならない、家族や荷物が多くアパートでは無理、
1軒家を借りたいケド、とにかくお金が無い・・・・  理由は人それぞれでしょうが
生活保護を受けると、一人暮らしの場合で最大月3.2万円の補助があるらしい。
つまり、家賃が月3.2万円以下なら空き家を借りる人がいる(可能性がある)という事のようだ。
ただ、
人に家を賃貸するとなれば、雨漏り部分を直したり水回りなどの修理やその他で、それなりの出費になる。
もし売家となれば、不要品は無くして家中を空っぽにしたり、最低でも庭の草取りはしておかないとだし。
オイラの実家は、廊下の板はベコベコだし畳は波打ってる、襖や障子はボ~ロボロ、
そして極めつけは、エアコンが設置されていない!! (笑) よく両親が今まで生活してたモンだ、、 死んだケドね。
ま、
空き家をリフォーム、一部を増改築、そこまで用意して賃貸するかとなると・・・ オイラは無理だわなッ。
 
し・か・も 、今月(2025年4月)から
建築基準法が改正され新2号建築物が新設、簡単に家のリフォームや増築ができなくなったでありんす。
詳しい事は知らんが、耐震や省エネ基準の強化に対応できるか、とか確認申請が面倒な場合があるようだ。
ふ~む・・・
空き家状態の実家でも、ネズミに電線かじられショートし火事になっても困るので火災保険は加入してますが
家が古くなればリスクも大きくなるので、どんどん保険料が高くなっていくのでありんす。
たま~に煙モクモクと焼肉パーティーしますので、まだ電気も水道も止めておりませんけども。
 
話のついでに
家を取壊して更地にする費用ですが、一般論として個人住宅では坪4~5万円が相場と言われてます。
人手不足で人件費が高くなってますし、更に、各種用件で取壊し工事費は追加されるでありんす。
頑丈な外壁ブロックがあったり、庭に樹齢○年の巨木や、でかい庭石があったり・・・・・撤去も大変でおます。
自治体によっては補助金を使える場合があるので、家を取壊す前によく調べる必要がありんすね。
念のため、
更地にすると「住宅用地の特例」が適用されなくなるので、土地の固定資産税が3~4倍になるでありんす。
参考までに ※200平米まで
(建物) 固定資産税 = 固定資産税評価額 × 1.4%
(土地) 固定資産税 = 固定資産税評価額 × 1.4% × 1/6 [住宅用地の特例]
更地にすると、1/6 [住宅用地の特例] がなくなり 固定資産税が 6倍になる!とか巷で言われるが
土地の固定資産税評価額に 70%の負担調整があるようなので、そのまま6倍になりませんデス。
つまり、固定資産税 = (固定資産税評価額 × 70%) × 1.4% らしい。
 
ちなみに、オイラが相続したボロ実家の現在固定資産税等は
(建物) 2,000,000 × 1.4% = 28,000円
(土地) 3,800,000 × 1.4% × 1/6 [住宅用地の特例] = 8,866円
[火災保険] 41,000円← これが高い(笑)
--------------------------------------------------------------------------------------------
なので更地にした場合
(土地) (3,800,000 × 70%) × 1.4% = 37,240円
ま、土地の固定資産税は高くなりますが建物の固定資産税と火災保険が無くなるので
その後の管理費用的には極端に変化はない。(と思われる)
やっぱ問題なのは、解体費用でありんす。
 
 
 
前置きはこれくらいにして(毎回、長げーーわ)
 
「長周期地震動」という新たな課題に対し一条工務店は免震システムを改良しなければならない!
という事でしたが....
2011年3月の東日本大震災以降、一条工務店が「ハイブリット免震住宅」をそのまま販売継続して
いたのかは不明ですが、公式HPから、しれっと姿は消しました。
なので、東日本大震災以降に「ハイブリット免震住宅」を建てた施主はいないのでは?
むしろ一条工務店側が免震施工の許可を出さなかったと思われます。←オイラの想像
その後
2019年 建築基準改正に係る建築物及び免震材料の取扱い 、確認申請書の大臣認定番号書き換え
2022年 認定不適合状態の解消のための大臣認定取得
2023年 一条免震住宅グレードアップ工事を実施した物件の一部について大臣認定取得
と、国土交通省やらお国からモロモロ通達があり対応しーの 
 


2024年(第25回)一般社団法人日本免震構造協会主催
協会賞(技術賞)『想定レベル2地震を超える巨大地震に備えた戸建免震住宅の取り組み』
いよいよ戸建免震住宅用オイルダンパーの登場、つか、やっと出たね。 by さや侍
 
レベル2地震動タイプⅠ→ プレート型地震の長周期地震動(水平変異が大)
レベル2地震動タイプⅡ→ 直下型地震の短周期地震動(水平変異が少)
一条の免震装置も、やっと長周期地震動に対応しましたぁ-、では今さら感があるので
”レベル2地震を超える” ・・・ってのが姑息な表現ではあります。
あ、誤解のないように補足 
[レベル] は設計法のレベルであって、地震動の大きさのレベルでも地震頻度のレベルでもない。
 
今更ではありますが、オイラは免震装置にいくつか疑問があるのですが
・免震装置って、ドカンと直下型の地震(大きな縦揺れ)にはクソの役にもたたない、と言われますが
 実際のところはどーなんですかね...
・耐震性を損なう建物への負荷を最小限に抑えようと、屋根材を「軽量」にする傾向があるようですが
 免震は軽い建物より、重い建物の方が効果あるような気がするのですがね...
 
そう言えば
緊急地震速報の発表基準に長周期地震動階級なるモノが、2023年2月から追加されてます。
これにより気象庁の緊急地震速報(警報)の発表基準が
震度5弱以上を予想した場合(または)長周期地震動階級3以上を予想した場合、となった。
階級3=体感として立っていることが困難。室内はキャスター付什器が大きく動き固定してない家具が
    移動することもあり不安定なものは倒れることがある。
と、
豆しば情報(笑)をぶっ込んだところで
 


2024年9月『一条アドバンス免震システム』販売開始。
オイラ的に "アドバンス" は、ゲームボーイアドバンス「GBA」以外に使っちゃダメ!(笑)
おお、
アドバンスではなく "アドバン" なら1981年に左右非対称パターンでレーシングタイヤみたいな
[アドバンHFタイプD]という衝撃的なタイヤが登場し大ヒットしましたっけ、、 (近年、復活したが) 
あの頃に登場した国産ハイグリップ・ラジアルの御三家と言えば
アドバン(yokohama)・フォーミュラ(DUNLOP)・ポテンザ(Bridgestone) で
ラリーで活躍したランチアで有名なイタリアのP7(PIRELLI) に対抗するかのように競ってた時代。
 
ま、オイラだけが懐かしい話は置いといて
『一条アドバンス免震システム』は、『ハイブリッド免震』に「オイルダンパー」を組み合わせた免震構造で
東日本大震災の際に課題が露見した「長周期地震動」にも対応しましたよ、と。
『ハイブリッド免震』は坪13~15万円という価格でしたが(たぶん)
『アドバンス免震』は坪30万円という価格で提供する(らしい)との事です。
  
でだ、
画像には、【三位一体の免震システム】とあるが・・・・ ふーむ、ふむ。
アンチから一条は創◎学会との関わりが深い企業だ!とか、創業者が熱心な学会員!とか言われるが
普通の会社でも学会員が数人いたところで珍しい事でもなく、オイラはまったくどーでもいいのですが
仮に一条社員が学会員なら、土日に学会行事が多いらしい(?)ので、仕事なんかしてらんねーハズ。
あ、
「三位一体」ってのはカトリック,正教会,プロテスタント・・ほか等々の教派が共有するキリスト教の概念。
創◎学会(法華経系)にも似たような、法身・報身・応身という「三身即一」という日蓮の教えはある。
宗教の教えはどーでもいいが
 
「アドバンス免震構法」 は複雑な建築手続きの簡素化と費用縮小のため、個別認定を取る必要のないよう
戸建てツーバイ(枠組壁)工法向け免震構造として国土交通大臣一般認定を取得したのでありんす。
なので、セゾン系(木造軸組)工法の場合は「アドバンス免震構法」 不可という事でッ... あれれ?。
そうなんですよ 川崎さん (古っ、、)
これにてセゾン系については「免震住宅」のオプションは実質消滅したも同然なのです。
なぜなら『ハイブリッド免震』は建築基準レベル2地震動に未対応のままだから。
 
オイラはど素人なので、ここからは勝手な想像話になりますが(あしからず)
ダンパーが効果の出る位置にするには、間取り決めから構造の検討がとても重要ではないか、と。
基本的には、ツーバイ工法は四角い箱を重ねた総二階建てになることが多いと思うので
四箇所にダンパー設置すれば、いい感じになるんじゃね?って事で。(雑な説明だな)
セゾン系は間取りがバラバラだし、総二階とも限らないし、ダンパー設置位置が面倒です(たぶん)。
昔のアシュレのように間取り変更不可の規格型なら可能かもしれませんがね。
それと
百歩譲って、木造軸組工法に「アドバンス免震構法」を提供できたとしても
これまでの『ハイブリッド免震』に住んでいるお客との差別化の問題が発生します。
たとえば過去の例では
⇨ 強制吸気の住宅に対して、後付けで熱交換型(夢Ⅲのダクトレス熱交換)を開発検討してます...
⇨ 床暖房提供前の住宅に対して、後付け床暖房システムを開発検討してます...
その流れからして今回は
⇨ ハイブリット免震の住宅に対して、後付けダンパーを検討してます... とか言いそう(笑)。
ま、
本当に開発検討したか不明ですが、結果的に「検討してます詐欺」で終わりました。
 
 
ダラダラと一条工務店の免震住宅を語ったので、そろそろ飽きたでありんす(笑)
 
販売開始した『一条アドバンス免震システム』ですが、一条公式HPでは見つけられません。
いつもの事なら、ニュースとして堂々と "アドバンスだコノヤロメー" と発表するのですがね。
現在の一条工務店は、
耐震最高等級3は当然として、「超耐震」テクノロジーでさらにその上の安心を。
【総合免災住宅】もアピールしておりますが、この先ここに "免震" が加わる事はないです。
だって、「耐水害住宅」と「免震住宅」はどう考えても両立しないでしょ。
水害の心配がない地域の方には、免震オプションはセールスできますレベルの話でしょか。
ついでに言うと
「耐水害住宅」は「オイルダンパー」やっと出たね、の一年前
2023年4月 一般社団法人日本建築学会主催
日本建築学会賞(技術)を受賞しております。 ←これは一条公式HPニュースに堂々とッ。
「耐水害住宅」には免震装置の "すべり支承" のノウハウも使われてますし
開発には免震装置の技術関係者も関わっています。
 
と、
こんなところで、免震の話はこれで一旦おしまい。
 
 
なんと申しましょうか
一条工務店も現在は、戸建が日本で最も売れているハウスメーカーとなりました。
ツーバイ工法も完成の域に達すると、あとは
チマチマ機能強化したり、派生モデルを次々と増殖させるマトリューシュカ商法で(笑)
もっと稼ごうと欲を出して失敗する事のないよう、オイラは願うのでありんす。
 
住宅でもAIやclowd技術が利用されていくと思いますが
「必要の無い便利さ」は、オイラはいらん派です。
そういうデジモノに限って、障害発生時にバカをみる結果になりますしね。
電気、都市ガス、通信、交通等のライフライン機能が停止した災害時なんかは
灯油ストーブ、ガスボンベ、自転車(汗)等のアナログが結局強いのである事よ。
 
2025-04-27 00:05 in 一条工務店の話 | Comments (0) #

2025年4月14日 (Mon)

 一条工務店の免震住宅(Ⅲ)

 
元フジアナがA子かパー子か、P子かオバQか興味ないのでありますが
オイラと同じ市内で生まれて小学2年生まで過ごしていたそうでッ(笑)
年齢もうちの子と同じですが、小学校は違うようだ。
新潟日報ほか等のインタビュー記事では
『自宅前の水路でザリガニを釣って、自宅裏の竹林ではタケノコを掘っていました。
 庭にキジが来たり、熊が出たりするなど豊かな自然の中で田舎生活を送っていました。』 と。
いやいや、同じ市内でもオマエさんが山手の超ど田舎に住んでただけでしょうに... 
逆に "熊が出る" って事は、あの辺の集落だなッって想像も出来ちゃうわけでありんすが。
おっと、
田舎(いなか)は、田舎・田舎・田舎・田舎・・・と連呼すると意味深な単語になるダニ
 
さて、一条工務店の免震住宅(Ⅱ)のつづきという事ですが・・・・
「免震装置」にまったく興味がないオイラなのでッ、
その前に「装置」と言えば忘れちゃいけない・・・『空中元素固定装置』 by キューティーハニー
初版の漫画やアニメ(1973)はオイラも小学生だったので、空中元素固定装置の意味も知らず
変身で服が破れて、"スッポンポン♡" にする道具くらいの認識でありましたが(笑)
空中元素固定装置は、ハニーの体内(心臓の下辺)に "固定" されてるので固定装置だと思っていたら
化学反応により気体を構成している元素を、同化の前段階として液体や固体の構成要素に変えることを
生化学においては、『元素固定』と申すらしい。
 
如月ハニーが「ハニーフラ~ッシュ!」の叫び声と共に首元のチョーカーに触れると
空中元素固定装置が作動→ 着てる服の素材を元素に分解→ 分解した元素を他の空中の元素と掛け合わせ
→ 新たなコスチュームを体に巻き付くように再生成する、と。(ハイテクなコスプレ装置?)
ふむ、
マンガを描いてる段階では、ただ変身でスッポンポンにする目的だけ...だったであろう(笑)が
後付けでそれらしい理屈並べて説明してる感もあるわけで、
そもそも身体強化されたアンドロイドなので変身する意味があるのか疑問でありんす。
 

設定上では16歳らしい→ この乳(ちぢ)と色気はねぇーだろ
つか、
そもそも人間じゃないので、スッポンポンでも別にイヤらしさを感じないオイラですがッ
鉄腕アトムはパンツ一丁だし、ムーミンやムーミンの彼女もスッポンポンだしッ..
あ、
ムーミンやムーミンの彼女って、海水浴では水着なのだよ・・・ どういう恥じらいなのかは知らん。
ちなみに、
ムーミンの彼女って固有名がない=原作では "スノーク(族)のお嬢さん" だそうだ。
日本のアニメでは都合上、「ノンノンやフローレン」と呼んでいただけ..
どうでもいいが、ムーミン=ムーミン(族)のトロールで、二人は別種族らしいぜ。
 
『空中元素固定装置』と似て非なるものとしては
高分子化合物(再現素材)をエネルギー変換し、注文された物品に作り変えて再物質化する
「レプリケーター」がスタートレックに出てきます、、、 現実にあれば欲しい便利調理装置。
あと、
移動の対象(物や人)をエネルギーに変換→ ビームに乗せて目的地へ移送→ そこで再物質化
する「転送装置」なんか有名っすね。
 
 
そんな話はどーでもよござんす。
 
そう、「免震装置」・・・の話ね。
1998年9月『ハイブリット免震構法住宅』を販売した一条工務店でありんすが
2010年度にグッドデザイン賞を受賞しましたッ、、 (生活領域:住宅分類)
 


耐震性能の高い住宅にハイブリット免震装置を付加させ、建物内部の家具等の転倒は勿論
テーブル上のグラスの転倒までも抑止して、「地震国・日本」に住まう多くの居住者を
地震から開放する「一条ハイブリット免震住宅」の供給を開始した。

~2010 GOOD DESIGN AWARD 受賞ギャラリー[受賞対象の詳細]より抜粋~
 
グッドデザイン賞(Gマーク)つっても、ホテルのO適マークみたいなモンでよくわからんですが
もともと、
Gマークは海外製品の模倣防止の観点から始まり、その後は賞の名のとおり「美しいデザインを選ぶ賞」になり
近年では社会的課題の解決などの姿勢=イノベーションも重視されているらしい、と。
 
2010年度のグッドデザイン賞は 1,110件 (全カテゴリーで)
その中で特に優れていると認める ベスト15 が選出され、受賞者と審査委員の投票によって
「大賞」1点と「金賞」14点 が決定した。
ちなみに 2010年度の「グッドデザイン大賞」は、ダイソン株式会社のエアマルチプライアーでした。
あの、羽根のないリング状の扇風機ですね、、、 (今は絶版)
現在では空気清浄機能や暖房機能をもつ派生機種に発展してますので、当時の大賞も納得なのでありんす。
「グッドデザイン金賞」には、ヤマハ株式会社の電子ドラム(DTX950K)とか
株式会社AKSの AKB48 (笑) 他、12点。
なんつーか、エンターテインメント部門が混じると・・???・・でありんすが
ま、2010年の AKB48 と言えば、大島優子&前田敦子の最強な時ではありましたがなッ
と言っても、衣装にGマーク付けて踊ってなかったが。  ♪ヘビーローテーション♪
 
そもそも、「一条ハイブリット免震住宅」がグッドデザイン賞を受賞しましたケドも
一条工務店の免震住宅が優れている、とか、その性能が評価された訳ではねーのデス。
地震国である日本において、住宅の免震構造に対する技術的提案を通して
住宅市場の新たな領域を開拓しようとする試・み・と・し・て・評価したい。

~2010 GOOD DESIGN AWARD 受賞ギャラリー[審査委員の評価]より~
 
食品関連でも、モンドセレクションという似たような賞がありますが
これらも受賞=国際的に美味しいと認められた!! って話ではねーデスし
いずれにしても、賞を受賞したから商品がバンバン売れる、って事はないと思います。
カーオブザイヤーを受賞した理由で、わざわざ車を買い替えるアホもいないですしね、、、 いるのか?
 


あぁ、
1988年にグッドデザイングランプリ賞とカーオブザイヤーを両受賞した
5代目S13型 " アートフォース" シルビアQ's なんかは人気もあり売れましたから例外でありんすわ。
 
えっと、
グッドデザイン賞は、お金がかかる... そんで受賞率も高い(3割くらい)ので、”金で買う賞” などと揶揄される事もあり
ちなみに、2025年度の費用を調べたら【公益財団法人日本デザイン振興会】
一次審査料 16,500円 + 二次審査料 71,500円 + 受賞パッケージ料 181,500円 = 合計 269,500円
さらに「Gマーク」を利活用した販売促進活動をするには、年間20万~100万支払う必要がある(らしい)。
大企業なら必要経費で驚く金額ではないですし、ベンチャー企業ならノミネートだけで信頼度UPの期待はありますが
個人や小さい企業となると、無視できない金額かもしれません。
 
オイラ的には商業的に胡散臭いグッドデザイン賞でありますが、実は賞には「別名」もあって
  グッドデザイン 大賞=「内閣総理大臣賞」
  グッドデザイン 金賞=「経済産業大臣賞」
  ものづくりデザイン賞=「中小企業長官賞」
  地域づくりデザイン賞=「日本商工会議所会頭賞」
  未来づくりデザイン賞=「経済産業省商務情報局長賞」
てなてな感じで・・・・ もうなんかね、政治的にも胡散臭いのでありんす。
そう、
2013年度に、とんでもない事が起きてしまったからでありんす。
それは Googleマップになんか、グッドデザイン大賞をやるもんか!事件。(笑)
そもそも
2013年当時、Googleマップ[標準版]では「日本海」と「東海」が併記、「竹島」が「リアンクール岩礁」と表記されており
" 領土等が正しく表示されていない" 等の理由で、内閣官房内閣総務官室(ほか)から、国や自治体、国公立機関に
「ホームページ等における電子情報の利用について」という事務連絡が出されていた。
そう、「Google Maps禁止令」 として話題にもなりましたね、、、
てな理由で
最終投票によって1位の投票数を得た「Googleマップ」でありましたが、大賞候補として政府に連絡したところ
「最も優れたデザインとは認めがたい」との判断が下され、2013年度のグッドデザイン大賞は【該当なし】になった。
そんな事もあってか
経済産業省のお墨付きを得るために、利用料を支払うようなシステムに権威性なんぞあるわけもなく
Nin○tendoやApp○e社なんか出品しなくなった・・・なんて噂もありんすが。
 
余談ですが
今ではデジタル地図って誰でも便利に利用できる世の中ですが、実はガチガチに著作権保護されてますからね。
たとえば、Googleマップでスクショして必要な部分だけトリミングして地図を利用・・・・
個人利用はまぁ、、、としても会社でその地図を印刷したり他人に渡したりするとアウトになる危険も。


 
「© Google」といったクレジット表記を行い、著作権の遵守を示すことを忘れないようにするでありんす。
 
 
前置きはこれくらいにして(長げーーわ)
 
1998年に販売開始~2010年度にグッドデザイン賞を受賞した「一条ハイブリット免震住宅」でしたが
2008年~アイ・キューブ、2011年~アイ・スマートには 「免震構法」 のオプションはありません。
「ハイブリッド免震構法」 は複雑な建築手続きの簡素化と費用縮小するため、1棟1棟個別認定を取る必要のないよう
2000年4月に戸建て木造軸組工法向け免震構造として国土交通大臣一般認定を取得したのでありんす。
なので、ツーバイ(枠組壁)工法の場合は「免震構法」 不可という扱いになっていた(と思う)。
実のところ、皮肉な事にツーバイ工法が想像以上に好評で(笑)
「一条ハイブリット免震住宅」 の販売ピークは、2005年~2009年じゃねーかな、と。←オイラの勘だがなッ
ま、
グッドデザイン賞を受賞したからと言って 「免震住宅」 の販売棟数が伸びるわけもなく
まして 「○秒に○棟売れた!」 とか 「○○ランキング、第一位!」 という糞キャッチコピーを打つモノでもなく...
 
そんな中、
「一条ハイブリット免震住宅」で、想定外の事象が起きてしまったのでありんす。
2011年3月11日、東北地方太平洋沖地震(東日本大震災) 。
地震発生を想定などできませんが
全国にある約4,000棟の免震住宅のうち約1,000棟が震源地近くで強い揺れを受けたそうで
その中で、特に長周期の大きな揺れが続いた地域の数棟において、従来の免震装置では揺れを十分に吸収できず
家が元の位置に戻らなかった、なんて表向きの説明もあったりしますが
長周期地震動(巨大な地震が発生した際、揺れが1往復するのにかかる時間が長い地震動)によって
家具類が倒れたり落下したり大きく移動したり、家の中に危険があった、つー事が真の説明でありんす。
「建物内部の家具等の転倒は勿論、テーブル上のグラスの転倒までも抑止して・・・」で、グッドデザイン賞を受賞した
免震装置の面目丸潰れ。(哀)
免震装置は地震エネルギーを建物に直接伝えない仕組みで、大地震時の揺れを大幅に低減する効果はありますが
長周期地震動に関しては、免震は全然効きませ~~ん。
しかも、
東日本大震災による長周期地震動は「最悪」なものではなく、マグニチュード9という規模の割には「穏やか」で
東海地震で想定される長周期地震動は、今回の実に約4倍に達すると言われているがな。
 
ところで(全然関係ない話だが)
一条工務店の 「ハイブリッド免震構法」 は、震度4程度までは一般住宅と同じ程度に揺れるらしいですが
震度4って、それなりに家の小物とか水槽の水が床に溢れたりしそうで微妙なのですがッ...
ま、
2024年1月に発生した能登半島地震では、オイラの住んでるところは震度5弱・・・
トイレに飾ってあったハンコック様(フィギュア)のスカートが外れてケツ出し状態になりましたが
もし、わが家が免震住宅であったなら、ハンコック様もケツ出さなくてヨカッタ、という事ですかなっ。
あぁぁ、そんな事なら免震住宅にしておけば、、、 ってならんケド。(笑)
 
そうよ わらわが 美しいから!!  by ボア・ハンコック
 
 
 
つー事で
「長周期地震動」という新たな課題が露見したので、一条工務店は免震システムを改良しなければならない!
となったのでありんすが.... 世の中、免震システムに対する関心が急速に希薄になってきたのですよね~
 
この話は次回にまだ続く(かもしれない)
 
2025-04-14 19:51 in 一条工務店の話 | Comments (2) #